サドカイ人とは

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 死や命について考えているとき

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アップロード日
2020.01.03
カテゴリ
人物・人生
放送日
2020.01.03

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。
 イエス様は、地上の最後の一週間をエルサレムで過ごされました。その一週間の間に起こったさまざまな出来事を、何回かに分けてみています。
 さて、サドカイ人たちが、イエス様に神学論争を仕掛けてきたときのことを、今日はお話しをしましょう。サドカイ人とは、ユダヤ教の一派であるサドカイ派に属する人々です。彼らは、エルサレムの神殿を管理運営する祭司の家系に連なっており、宗教上の最高位である大祭司は、彼らの中から選ばれていました。
 また「サンヘドリン」と呼ばれる、ユダヤの最高議会の議員の大半はサドカイ人たちでした。ですからこのサドカイ人は、宗教的にも政治的にも力を持っており、経済的にも裕福な上流階級に属していました。そしてサドカイ人は、聖書の中の最初の五つの書、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」これはモーセが編纂したといわれる「モーセの5書」と呼ばれていますが、彼らはこの「モーセの5書」だけを権威ある神のことばとして受け入れ、それ以外の書を軽視していました。そして「モーセの5書」には「復活」のことは何も教えられていない、だから復活や死後のいのちなどはないと考えていたのです。
 ところがイエス様は「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです」と言われましたよね。また、「わたしの父のみこころは、子を見て(イエス・キリストを見て)信じる者がみな永遠のいのちを持ち、わたしがその人を終わりの日によみがえらせることなのです。」とも言われ、復活があることを教えられました。
 ですから、サドカイ人たちにしてみれば面白くないわけです。しかもイエス様は、神殿のあり方や、彼らの偽善的な姿を厳しく批判なさっていましたから、イエスをこのまま放っておくと、自分たちがこれまで築いてきた秩序や権力が崩されてしまうという思いもあったのです。
 しかしサドカイ人たちが言っているように、もし復活も死後のいのちもないなら、永遠の希望を持つことなど決してできませんね。しかしイエス様は、「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです」と、はっきりと宣言され、死んでもなお、朽ちることのないいのちを、イエス・キリストは与えることができるお方だと約束されているんです。

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