あなたのみわざを静かに考えます

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.01.01
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 77篇12節
放送日
2020.01.01

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開いてまいりましょう。詩篇77篇12節から「あなたのみわざを静かに考えます」と題してメッセージをお伝えいたします。
「私は あなたのなさったすべてのことを思い巡らし あなたのみわざを 静かに考えます。」
 詩篇77篇をゆっくり読んでみると、何かヨブ記に描かれたヨブのモノローグを思い出しますね。
 神を信じていても、抱えている困難が大きすぎて、人生に喜びを感じることができない。人の慰めも得られず、神に向かい、ただひたすら祈りの手を差し伸べ、心を注ぎ出すだけ。しかし心は落ち着かず乱れるばかり、もはや眠ることもできない。
 詩人の心が切々と語られていますね。皆さんにもそのような夜はありませんでしたか。神を信じ、祈っても答えがない。ただ時間が無為に過ぎていくだけ。今日も祈った事柄とはまったく関係のない世界が広がっていくばかり。本当に今すぐ何とかしたいのに、そんな心の動きなど、無視するかのように社会は動いていく。完全に一人、災いの中に取り残されてしまった自分を思うのみ。とうとう主に見捨てられてしまったのか、私が受けるべきものが神の呪いであって、神の祝福ではない。何とも苦しい思いが伝わってきますね。どこまでも、ネガティブに落ち込んでいく詩人の心があります。
 でもやはりこの詩人、神を信じているのです。言っていますね。「私は あなたのなさったすべてのことを思い巡らし あなたのみわざを 静かに考えます。」悩む中でこの詩人が思いついたことは、自分たちの歴史を振り返ってみることでした。特に、奴隷であったイスラエル人がエジプトを脱出した時代、それは暗黒の時代、神に呪われたような希望なき時代でした。しかし、神はそこに恵みと開放をもたらした。静かに聖書の出来事を思い巡らす彼の心に、信仰が芽生えていますね。神のみことばを聞き、静かに考えてみたいものです。そうすれば、神を信じようとがんばらずとも、神が信仰を与えて下さいます。では良き一週を祈ります。

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