イエスさまの系図からわかること

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • クリスマス

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アップロード日
2019.12.06
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.12.06

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世の光の時間です。お元気でお過ごしですか。関根弘興です。
 新約聖書の1ページ目には、イエス・キリストの系図が出てきます。あまり面白くない箇所ですよね。誰は誰の子で、誰を生んでという記事がずっと出てくるんです。イエス様の誕生を知らせるのに、そんな長い系図を書かなくてもよさそうなものですよね。でも、あえて系図が書かれているのには意味があります。
 日本のおとぎ話では、「むかしむかしあるところに、おばさんとおじさんがいまして」っていうところから始まりますよね。系図など書く必要がありません。なぜなら、おとぎ話だからです。でもイエス様の誕生は、歴史の事実として記されているからこそ、どの国の、どの町の、どういう系図の中で生まれたのかをきちんと記しているわけです。そして、この系図を読んでいくと、わざわざ14代ずつ三つの時代に分けて紹介されています。
 最初の14代は、アブラハムからダビデまでです。アブラハムは、イスラエルの先祖、父祖ですね。そしてダビデは、国を一つにまとめた名君です。イスラエルの歴史の中で、最も右肩上がりの歴史です。
 そして次の十四代は、ダビデからバビロン移住までが紹介されています。ダビデ王、それに続くソロモン王の栄華を極めた歴史から、一転して下降線をたどり、自分たちの国が滅ぼされ、敵国であるバビロンに捕虜として連れて行かれてしまうという、どん底の歴史がこの14代でした。
 そして、その次の14代が、バビロン移住からキリスト誕生までとして紹介されているんです。バビロンから帰ってきたユダヤの人たちは、もう一度国を再建しましたが、次から次へと他国に侵略され、ついにはイエス様がお生まれになった時代は、王様の家系であっても特別な待遇があるわけでなく、一般庶民と変わらない人たちとなっていました。他国に支配され、夢も希望もないかのような時代を迎えていったのです。
 そんな最も暗い時代に、旧約聖書の預言通りに、ダビデの家系から救い主イエス・キリストはお生まれになりました。昔の栄華は誇ることができても、今を生きる力は湧いてこない。そんな一人ひとりのためにイエス様は来て下さったんですね。
 どん底にある一人ひとりに、希望を持てない一人ひとりのために、世を照らす真実の光として、イエス・キリストは来て下さいました。そしてイエス・キリストは、あなたの暗闇を照らす真実の光として来て下さったんですね。

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