御恵みのすばらしさのゆえに

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2019.11.04
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 109篇1?3節
放送日
2019.11.04

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世の光の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。
 第一月曜日の今日は、詩篇109篇から、「御恵みのすばらしさのゆえに 」と題して、神様の恵みに信頼する人生に心を留めてみましょう。
 私たちの人生には、様々な痛みがありますが、自分が愛を注ぐ者からなじられたり、嘲られたりする悲しみは、私たちの心を深くえぐりますね。そのような思いを、ダビデをはじめ、旧約聖書の多くの人物も経験しました。今日の詩篇の作者も、その痛みを神に申し述べます。
 前半ををお読みします。「私の賛美である神よ。沈黙しないでください。彼らは邪悪な口と欺きの口を私に向けて開き 偽りの舌をもって私に語るからです。彼らは憎しみのことばで私を取り囲み ゆえもなく私に挑んできます。」旧約聖書詩篇109篇1節?3節。この後、この詩篇の作者は、敵への報復や呪いさえ祈るのです。その気持ちは理解できますよね。
 しかしこの詩篇には、ダビデによる賛歌と表題があるのです。その内容は、賛歌、賛美というよりも、孤高の呻きを、神に正直に告げる祈りですよね。私たちのすべてを知る神は、私たちが正直に心をあらわし、心の傷の痛みをも隠さず、心を注ぎ出して祈るのを待っていて下さるのです。しかし、それでは終わっていません。敵への呪い、主からの報いを祈った後に、ダビデはこう歌うのです。
 「しかし神よ 私の主よ あなたは御名のために私にみわざを行ってください。御恵みのすばらしさのゆえに 私を救い出してください。」詩篇109篇21節
 ダビデは、「自分のためにではなく、神の御名のために、神の御業を行い救い出して下さい」と祈ります。それは、自分の願いを越えた神の御心に信頼し委ねる祈りでした。彼は、自分の存在を神にまかせ、まことの助けを祈るのです。そこには、呪いを祈る自分をも変えてほしいとの祈りも含まれていたことでしょう。
 聖書が語る神は、正直な祈りとともに、結果を明け渡し、自分を委ねる祈りを待っておられます。真の主権者である神は、ご自身の恵みの素晴らしさのゆえに、あなたに愛のわざを行い、あなたを苦難から救いだし、内側から造りかえて下さるのです。

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