十戒-自由への励まし-127 欲しがってはならない

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.10.17
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.10.17

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 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。十戒をはじめとした聖書の言葉は、人間を縛りつけるものではなく、自由へと導くための言葉なのです。
 第十戒は「欲しがってはならない」です。私たちの人生には、本当に欲しがるべきものがあります。イエス様は言われました。「人はパンのみにて生くるにあらず。」有名な言葉です。では、パン以外に私たちは何によって生きるのでしょうか。この続きがあります。「神の口から出る一つ一つのことばによって生きるのだ」と、聖書は語るのです。
 そして、この神の言葉と出会うことができる場所こそ、キリスト教会です。キリスト教会の礼拝こそ、私たちは「ことば」となられたイエス様とお会いします。礼拝で語られる言葉にこそ、人間の欲しがるべきすべてのものが詰まっているのです。本来、この神の言葉を受け取るならば、私の人生には、もうそのほかに何もいらないとすら言い得ることのできるものが、既に私たちの前に、週ごとに用意されているのです。
 では、どのような神の言葉が、キリスト教会では語られているのでしょうか。神の言葉は語ります。「あなたの人生は、神の子が十字架にかかるほどまでに大切で価値あるものなのだ」と。神様は、いのちを与えるほどに、あなたの人生を愛していると語ります。この愛に出会う時、私たちは自分の欲していたものが何であったかを自覚するのです。「あー、自分はずっと愛されることを求めていたのだな」とわかるのです。自分の存在を誰かに認めて欲しかったのだと。
 人間の社会は、私たちが何ができるかということで評価をしてきます。生産性があるかどうかで人の価値が図られます。そして、それを求めて必死に働き、いつまでたっても十分な評価を得ることはできません。
 しかし神様は、あなたがそこに存在することを、何より喜んでくれるのです。むしろ、世界を作られた神様が欲しているものがあるのです。それは、あなた自身です。欲しがってはならないと十戒で私たちに教える神様が、あなたを求められるのです。あなたを欲しいと言われるのです。あなたを失いたくないと言われるのです。
 神のひとり子が、十字架にかかるほどまでにあなたを求め、愛して下さっている。この神の愛に触れる時、私たちもまた神様を欲するのです。神との交わりを欲し、神にかけてもらえる言葉を欲するようになるのです。この神様の愛の言葉に出会う教会に、ぜひあなたも、日曜日お越しくださること願っています。

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