嘆きを聞き、契約を思い起こされる神

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.10.14
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 2章23?25節
放送日
2019.10.14

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世の光の時間です。お元気ですか。岩井基雄です。第二月曜日の今日は、旧約聖書のモーセの生涯を通し、「嘆きを聞き、契約を思い起こされる神 」について学んでみましょう。
 人生の苦難のなかで、神様に見放されているような思いを深めることがありますね。神の民イスラエルは、飢饉を逃れてエジプトにくだり増え広がりました。その影響力を恐れたエジプトの王は、神の民に苦役を強います。
 王女の息子としてエジプトで育ったモーセは、自らの手で神の民を助けようとした傲慢のゆえに、王から命を狙われ、ミデアンの地へと逃れたのです。
 モーセがエジプトで過ごした四十年に加え、ミデアンで過ごした四十年の間も、エジプトにおける神の民の苦悩は続いたのです。神に見捨てられたような思いを抱いたことでしょう。
 しかし神は、ご自分の民を決してお忘れにならないのです。聖書はこう語っています。
「それから何年もたって、エジプトの王は死んだ。イスラエルの子らは重い労働にうめき、泣き叫んだ。重い労働による彼らの叫びは神に届いた。神は彼らの嘆きを聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。神はイスラエルの子らをご覧になった。神は彼らをみこころに留められた。」旧約聖書 出エジプト記2章23節?25節
 神の民に苦役を課し、絶滅を謀り、モーセの命を狙った王は死んだのです。どんな権力を持った王も、ゆだねられた命が取りされる時がきます。神様の前に人間は無力です。
 しかし、神の民の状況は好転しませんでした。神はあえて、苦難を与え続けることがあるのです。痛みの中でなお神様に信頼し、祈り続けることを神様は待っていて下さるのです。ここには、主権者でいらっしゃる神が、ご自分の民をしっかりと見守っていることが明らかにされています。民の嘆きを聞き、民をご覧になり、民をみこころに留められる神様が、示されているのです。そして、信仰の父アブラハムたちとの契約を思い起こして下さるのです。その契約の中心は神であり、神ご自身がご自分の約束を覚えていて、実行して下さるのです。私たちはこの方に信頼することができるのです。

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