心に留められる

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.09.11
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] ヨブ記 7章17節
放送日
2019.09.11

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがありますね。今日も聖書を開いてまいりましょう。ヨブ記7章17節から、「心に留められる」と題してメッセージをお伝えします。
 「人とは何ものなのでしょう。あなたがこれを尊び、これに心を留められるとは。」ヨブ記を読み始めています。ヨブは、神に祝福された人ですが、ある日、何もかも失ってしまう、実に不幸な状況に陥っていきますね。はじめヨブは、神を信じるものらしく、困難にあっても、神も人も恨まず、毅然としてその苦しみを受け入れる、実に立派な態度をとっていました。
 ところが彼の友人が、彼の痛みを慰めるためにやってきて、あれこれ語り合っていくうちに、ヨブの心の中の、ドロドロとした本音が次々と吐き出されていくのです。何ともその本音を聞いていると、私にはまるで、自分の言葉のように思えてくるところがありますね。
 実は私事ですが、30代のころアトピー性皮膚炎となって、不自由な時を過ごした事があります。皮膚が炎症を起こし、皮がむけ薄くなって、夏場は目の回りの薄くなった皮膚に汗がしみて痛痒い、髪の毛も剥がれ落ちた皮膚で粉を噴いた状態になる。おまけに風邪をこじらせ、長引き、まるでしかばねのように感じる重たい体を引きずって、すべての時の動きから取り残されていく自分を感じる、そんな思いにさせられたことがありました。すべてに対して、否定的な思いになっている自分がいましたね。望みもなくあっという間に一日が過ぎ去ってしまう。だから、神に毒づいて、そしてあきらめムードになってしまう。そんなことがあったものです。
 しかし今、ヨブの格闘を思うと、その時の大切さがわかりますね。つまりヨブは、諦めてはいませんね。彼は単純に神に毒づいているのでもなく、まして、もう神は信じないと人に毒づいていくのでもないのです。ヨブは、神と論じ続け、ある意味で神にどこまでもしがみついているのですね。大切な点です。神にしがみついて、祈り続けるものを神は拒まれることはありません。実際神は、後に、丁寧にヨブに答えています。神は誠実なお方で、期待を裏切ることのないお方です。神は、わたしたちを心に留め、耳を傾けるお方です。神を信頼しましょう。では良き一週を祈ります。

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