寄留者として歩む モーセ

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2019.09.09
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 2章21、22節
[旧約聖書] 出エジプト記 11章13節
放送日
2019.09.09

いいね登録

     登録数:0

いいねリストを見る

世の光の時間です。お元気ですか。岩井基雄です。
 第二月曜日の今日は、モーセの生涯について学んでみましょう。エジプトの王宮で育ち、40歳となったモーセでしたが、神の民ユダヤ人の自覚と使命の焦りから、エジプト人を殺害してしまい、それが露呈すると、ミデアンの荒野に逃れました。そこでモーセは、ある羊を飼う女性たちと出会い、彼女たちを助けたことがきっかけとなり、その中の一人の女性と結婚し、ミデアンで40年を過ごすことになるのです。聖書はこう語っています。
 「モーセは心を決めて、この人のところに住むことにした。そこで、その人は娘のツィポラをモーセに与えた。彼女は男の子を産んだ。モーセはその子をゲルショムと名づけた。『私は異国にいる寄留者だ』と言ったからである。」旧約聖書 出エジプト記2章21節、22節
 モーセは自分を、異国にいる寄留者だと自覚していました。それが、息子の名前となるのですが、息子の名前を呼ぶたびに、彼は自分の立ち位置を自覚したことでしょう。このゲルショムという名前の語源的原義は、ヘブル語の「ガーラーシュ」に由来するもので、「押し出されたもの」という意味があります。「引き出されたもの」という意味のモーセが「押し出されたもの」という意味の名前を、長男に名付けることも意義深いことですよね。この名前の両方には、神ご自身によって引き出され、また押し出されたという自覚、すなわち、エジプトにあろうと、ミデアンにあろうと、神の民としての自覚を持ち、寄留者、また旅人として、神と共に歩むとの意識を、モーセが持っていたことを示しているのではないでしょうか。
 本来の帰るべき故郷として天を仰ぎ、神の約束を握り締めていたモーセは、人生を神とともに歩んだことでしょう。どんな中にあってもモーセは、神の主権、神の御手を認めていたのです。
 私たちもまた神の愛に生かされ、地上のどのような苦難の中にあっても、天の神様の約束を信じて歩ませていただきたいと願います。
 聖書の言葉「これらの人たちはみな、信仰の人として、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。」新約聖書 ヘブル人への手紙11章13節。神と共に歩む人生は、目に見えるものに左右されず、真実と永遠の宝に心を留めて歩む人生なのです。あなたも神と共に人生を歩んでいきませんか。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ