己のごとく人を愛した永井隆-1

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 病気のとき

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アップロード日
2019.07.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マルコの福音書 12章31節
放送日
2019.07.22

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世の光の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。第四月曜日の今日は、己のごとく人を愛した永井隆について学んでみましょう。
 永井隆は明治41年、島根県松江市で医者の家庭に生まれました。医師を志し、旧制松江中学・高校に進みます。その高校時代に恩師、松原武夫から始めて聖書が語るキリストの福音を聞きます。その後、長崎医科大学に進みますが、そのとき下宿した家が、後に妻となる緑の実家であり、その家は隠れキリシタンの末裔だったのです。
 神に信頼して歩む家庭のぬくもりを、永井はそこで経験します。大学の卒業式直前に、永井の急性中耳炎が悪化し、命の危険が襲う中、まわりのクリスチャンの祈りに支えられいやされたことも忘れられない経験でした。自分の存在の限界を知るとともに、聖書が語る神は生きておられ、祈りに答えて下さる方だと心に刻んだときだったのです。
 永井は一時、軍医として従軍します。戦争が生むさまざまな痛み、人間の罪の姿とも永井は向き合ってきたのです。そのなかでも彼は、痛みを抱える方に寄り添い続けました。軍医の働きを終え、帰還し、長崎医大に勤務します。その中で永井は、天地万物を創造された神様の前に自分の罪を悔い改め、キリストを救い主として信じ、洗礼を受けました。
 彼の歩みの背後には、多くの方々の祈りがあり、学生時代に既に出会っていたキリスト者、緑と結婚しました。自分の使命として永井は、放射線医学を研究しました。研究熱心な彼は、当時、不治の病と言われていた結核を研究し、一日に何百人ものレントゲン写真をとる無理が重なり、37歳の時、白血病にかかってしまいます。しかしその後も、病気の体をおして熱心に治療と研究を続けていくのです。キリストの命懸けの愛を受け取っていた永井は、自分の身を削りつつ、病む方々をケアし、医療を通し寄り添い続けたのです。それは、キリストの愛と恵みに基づいたものでした。聖書の言葉「『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。』これらよりも重要な命令は、ほかにありません。」新約聖書マルコの福音書12章31節

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