モーセとエリヤとイエス様

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.05.10
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.05.10

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世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 イエス様の生涯を記した福音書の中に、イエス・キリストがペテロとヨハネとヤコブの三人を連れて、高い山に登られた出来事が書かれています。山につくと弟子たちは疲れていたのでしょう。眠気をもよおして、うとうとし始めてしまいました。その時でした。なんと白く光輝く、栄光の姿に変貌したイエス様の姿を見たのです。そして、さらに驚いたことに、その場所にモーセとエリヤが現れたというのですね。モーセは、イスラエルの民をエジプトから脱出させた人物です。モーセは荒野を旅しているときに、シナイ山で神様から十戒を授かりました。そして、モーセ五書と呼ばれる創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記を編纂し、神様から授かった律法を人々に教えた旧約聖書の大変有名な人物です。また、エリヤという人は、紀元前9世紀に目覚ましい活躍をした偉大な預言者で、旧約聖書の預言者たちの代表と見なされているような人物でした。ユダヤ人は、旧約聖書をモーセと預言者たち、または律法と預言者たちと呼んでいました。ですから、モーセとエリヤがそこに現れたということは、二人合わせて旧約聖書全体を表す人物だとも言えるわけですね。
 このモーセとエリヤが、イエス様と話し合っている光景を弟子たちは見たわけです。それは旧約聖書が示すことと、イエス様と話し合っていたということであり、旧約聖書の内容が、イエス様と大切な関わりがあるということを示す、象徴的な光景でもあったわけです。
 ある人は、どうして旧約聖書と新約聖書があるのですかと質問されます。特に旧約聖書は、驚くようなですね。人間のドロドロとしたことが書かれていますし、戒めを守ろうとしても守れない人間の弱さがたくさん描かれています。しかし同時に、人間が神様の戒めを守ることができないからこそ、将来、救い主キリストが来られるのだということが預言されているわけです。
 人は自分の力で自分を救うことができないことを、旧約聖書を教えています。だから人間の力ではなく、一方的な愛と恵みによって、人の罪を赦し、永遠のいのちを与える救い主がどうしても必要なのですね。弟子たちが見た光景は、旧約聖書が示す救い主こそ、栄光に輝くイエス様ご自身であるということを、後に証言させる光景となったのです。

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