12かごいっぱい

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2019.04.05
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.04.05

いいね登録

     登録数:0

いいねリストを見る

世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
イエス・キリストが、ガリラヤ湖畔に面する小高い丘に行かれたときのことでした。大勢の人たちが、イエス様に付き従ってきたんですね。その数は、男の数だけで5千人に膨れ上がっていました。するとイエス様は、弟子の一人であるピリポに、「どこからかパンを買って来て、この人々に食べさせようか」と言われたのです。ピリポは、「先生、めいめいが、少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りませんよ」と、突然の話に困惑してしまいました。すると、弟子の一人のアンデレが、「ここに少年が大麦のパンを五つと、小さい魚二匹を持っています」と少年が持ってきた弁当を、イエス様に差し出したのです。すると、イエス様はこのパンを取り、なんと人々に分け与えるように言われたのです。そこにいる人たちが十分に食べ、そして満腹したと言うのです。とても不思議な出来事です。
 この出来事は、私たちにいったい何を教えてくれるのでしょう。イエス様は、ここで不思議な方法をおとりになりました。それは、少年が持ってきて差し出した弁当を、用いられたということです。それは大麦のパンを五つと、小さな魚二匹でした。これは粗末な弁当です。これっぽちの食料で大群衆の空腹を満たすことなどできない、何の役にも立たないと思われました。しかし、この弁当は、少年にとっては大切なものでした。それを差し出せば、自分は空腹のまま我慢しなければなりません。でもあえて、イエス様に差し出したとき、なんとそこにいた全員が、十分に食べ、余ったパン切れを集めると、12のカゴいっぱいになったと言うんですね。もちろんイエス様は、何もないところから、あらゆるものを生み出すことがおできになりますから、この弁当がなくても、人々を満腹にすることはできたはずです。しかしイエス様は、あえて少年が、イエス様をもって差し出した、この小さな弁当を用いられたのです。
 実は、それは今でも同じです。私たちが、イエス様を愛する思いをもってささげる祈りが、どれほど多くの人の癒しとなるか、あなたはご存知ですか? あなたのほんの小さな他者への奉仕が、愛のある一言が、自分だけではない、回りさえも満たすものになっていくことをご存知ですか? 神様を愛するゆえに捧げられる感謝と賛美、そして、礼拝が、どれほどの人生の豊かさをもたらすか、あなたはご存知ですか? 人と比べたり競い合う必要などありません。あなた自身を神様に差し出し、用いてくださいと、祈るものとされていきたいですね。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ