一人の為に

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.04.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 8章25節
放送日
2019.04.02

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世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。
 今日は、「一人のために」という題でお話しましょう。
 「すべては一人のために。一人はすべてのために。」という言葉 があったと思います。エルサレム教会の執事だったピリポは、サウロの迫害から逃れてサマリヤの町に来ました。そこで人々に、神の国とキリストを宣べ伝えました。人々は、イエス・キリストを信じて、続々とバプテスマ、洗礼を受けました。サマリヤ教会の成長を聞いた本部のエルサレム教会は、使徒ペテロとヨハネをサマリヤ教会に遣わしました。そして、使徒の働き8章25節には、次のように書いてあります。
 「使徒ペテロとヨハネは力強くあかしをなし、その言葉を語った後、サマリア人の村々で、キリストの福音を宣べ伝えて、エルサレムへ帰った。」サマリアでの宣教が祝福されたことを物語っていますね。まさに、サマリヤ教会はこれからだという状況 にありました。
 しかし、主なる神の使いが、ピリポに向かって言いました。「立って南方に行き、エルサレムからガザへ下る道に出なさい。」「サマリヤでの働きを止めて、南方のガザへ行きなさい。」という命令でした。そこで、ピリポは立って出かけまし た。サマリヤから直線距離にしてガザは、百二十キロありました。一日、40キロ歩いても三日はかかります。体力も気力も、そして費用も犠牲を払ったことでしょう。
 するとガザへ下る道で、ちょうどエチオピア人の女の財産全部を管理していたエチオピア人が、馬車で通りかかったのです。このエチオピア人の高官は、熱心な信仰者で、神礼拝のためにエルサレムに巡礼のために登り、その帰途についているところ でした。なんと彼は、馬車の中で、旧約聖書のイザヤ書53章を読んでいるではありませんか。聖霊がピリポに働いて、「進みよって、あの馬車と並んで行きなさい。」と語り掛けたのです。
 なぜ、成長しつつあるサマリヤ宣教をやめて、荒れ果てたガザの地へピリポは導かれたのでしょうか。実は、このエチオピア 人の高官一人の救いのためでした。サマリヤ教会の成長はこの一人のため、この一人はサマリヤ教会のすべての人々のためだっ たことになるのです。そして、彼がエチオピア教会の先駆者となるのです。

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