どくろと呼ばれる場所

出演者
関根弘興
制作
再生時間
5min

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アップロード日
2021.02.12
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マルコの福音書 15章
[旧約聖書] 詩篇 69篇21節
[旧約聖書] 詩篇 22篇
放送日
2021.02.12

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 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 イエス様はゴルゴタ「されこうべ」という、なんとも不気味な名前の場所で十字架につけられました。ところで不思議なことに、どの福音書も、イエス様を十字架につけた時の生々しい光景は描写していません。ごく短く、淡々と記しているにすぎないのです。イエス様が、両手両足を釘付けにされたことは、後に弟子のトマスが、イエス様が復活されたことを信じることができず、「私は、その手に釘の跡を見、釘の跡に指を入れ、その脇腹に手を入れてみなければ、決して信じない」と語っているので、イエス様が釘付けされたということがわかるのです。
 聖書は、イエス様の痛々しい苦しみの姿を事細かく書くよりも、イエス・キリストこそ、旧約聖書で預言された正真正銘の救い主であるということを示すことに、重点が置かれ書かれているのです。ですから私たちは、十字架の記事を読む時、ただイエス様が苦しまれたということに心を痛めて終わるのではなく、イエス・キリストこそ、旧約聖書で預言された、まことの救い主であることを認めることが大切なのです。
 実はイエス様を、十字架につけた兵士たちや、十字架を眺めている人々の無自覚な行動の中に、旧約聖書の救いに関する預言が成就したのだということが記録されています。その一つは、兵士たちが没薬を混ぜたぶどう酒を、イエス様に与えようとしたという記録です。実はこれは、旧約聖書の詩篇69篇の21節に「彼らは私の食べ物の代わりに 毒を与え 私が渇いたときには酢を飲ませました。」という預言が成就したのだということを示しているのです。この詩篇の69篇は、神様に信頼する詩人が、身内の者に裏切られた苦痛を歌った詩です。救い主の苦難を預言したものとして読まれていきました。旧約聖書を知っている人ならよく知られている預言で、それがイエス様の十字架において成就したのです。
 そして、兵士たちがくじを引いて、イエス様の着物を分けたという記録も出てきます。これも、どうしても記さなければならないほどの重要な出来事とは思えませんね。しかし、四つの福音書すべてが、この出来事を記録しているのです。なぜなら詩篇22篇に、「彼らは私の衣服を分け合い 私の衣をくじ引きにします。」とあるからです。その通りのことが、イエス様の十字架において起こったのです。

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