すべての民族よ、聞け

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.12.05
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] ミカ書 1章2節
放送日
2020.12.05

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 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は、ミカ書 1章2節から、「すべての民族よ、聞け」と題してメッセージをお伝えいたします。
 「すべての民族よ、聞け。地とそこに満ちているものたちよ、耳を傾けよ。神である主は、あなたがたのうちで証人となり、主はその聖なる宮から来て証人となられる。」
 今日からミカ書に入ります。このところ、短い小預言書が続きますので、どんどん旧約聖書を読み進んでいけるような気がしますね。ぜひこの続きは、わたしの「パスタまことの聖書通読一日一生」で読んでみて下さい。インターネットで、「パスターまこと」と検索すれば出てきます。
 さて、この預言書を書いたミカという人は、紀元前8世紀ごろ、イスラエルで活躍した預言者です。当時イスラエルは、北側のイスラエルと南側のユダ、二つに分かれていましたので、ミカは、二つの国の首都サマリアとエルサレムにむけて神のメッセージを語り伝えました。
 その内容は、支配者、祭司、預言者の罪を非難し、きたるべきさばきの前に、神に立ち返る悔い改めを促すものでした。というのも、当時のイスラエルでは、悪い王様が政権を握り、仔牛礼拝、バアル礼拝、そのほか、異教の国々の偶像礼拝が盛んに行われていました。また人は自己中心となり、社会は貧しい人や弱い人が抑圧される堕落した状況がありました。
 そのようなイスラエルに、神は、預言者エリヤ、エリシャ、アモスを遣わし、悔い改めをうながすのですが、全く立て板に水、無駄な行為であったわけです。そこで神は、神に背を向け、堕落の一途をたどるイスラエルに、アッシリアを遣わし、国そのものを滅ぼす警告を与えられるのです。
 今週は繰り返し語ってきたことなのですが、大切なのは、神は滅ぼすことを良しとはしていないことですね。神は警告を与え、人が気付いて悔い改めることを望んでおられます。夜の風潮に惑わされて、人間として生きるべき道があることを忘れてはいけません。人間として何が正しいか、いつも神の言葉に悟らされて歩みたいものですね。では良き一週を祈ります。

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