ルカの福音書41-最後の最後まで

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.11.07
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 2章
放送日
2020.11.07

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 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んできました。
 今朝の聖書の箇所には、84歳の女預言者アンナという人物が出てきます。彼女は毎日、神殿に来て祈っている人でした。おそらく、アンナの人生は明るかったと思います。アンナという名前の意味は「恵み」です。文字通り恵みにあふれていたのではないかと思います。
 ああ、いい人生だったと、感謝にあふれた人生こそ、誰もが送りたいと願っている人生の後半なのではないかと思います。私たちは多くの場合、人生にいくつもの思い残していることがあります。後悔することがあふれている。感謝よりも人生の愚痴が出てくることは少なくありません。
 しかし彼女の人生は、イエス・キリストに出会えた喜びと感謝にあふれていました。神様は、そんな彼女の人生にありがとうと感謝をして下さっていたでしょう。「よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実であった。」という、神様のねぎらいの言葉が聖書にはあります。
 私たちの、後悔ばかりの多い人生であったとしても、神様は、私たちの人生をよくやったとほめてくださり、良い忠実なしもべだ。ありがとうと、私のためによくやってくれたと言ってくださるのです。
 そして私たちが、あなたのために何をしましたかと聞くならば、旅人に水をやり、もてなし、小さな者のためにしたことは私にしてくれたことだったのだと言ってくださるのです。白髪は我が栄の冠と、私の冠だと、世界中に向かって、私の人生を神様が誇りに思ってくださる。神様の栄光だと言って下さるのです。
 私の祖母の人生の最後は、認知症を十年近く患いました。戦争中、夫とともに中国に渡り、戦後、娘を死に物狂いで連れて帰り、貧しさの中を生きた祖母の人生の最後は、自分で話すことを後に置き、自分で歩くことを後に置き、自分で食べることも後に置いていきました。
 しかし、ベッドのそばで賛美を歌うと、涙をすーっとこぼします。礼拝に出られる時には、主の祈りと言うと大声で「天にまします・・・・」と、主の祈りを唱和しました。どれほど神様が、この人生を誇りに思われたかと思います。
 私たちの人生の最後も、神様が誇りに思って下さる。そんな光栄なことがあるかと思います。私たちも最後の最後まで、神様に喜ばれる人生を歩んでいきたいと思います。

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