主に信頼するヒゼキヤの祈り

出演者
羽鳥頼和
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.08.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 列王記第二 18章
[旧約聖書] 列王記第二 19章
放送日
2020.08.22

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「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。今日は、聖書で語られている出来事を、同じ出来事が記録されている聖書以外の他の歴史の記録と、比較してお話ししようと思います。
 旧約聖書の列王記第二18章から19章には、アッシリア帝国が南のユダ王国に攻め上ってきて、エルサレムを包囲したことが記されています。圧倒的な軍事力を持っていたアッシリアは、ユダの国内に侵略してきて、ユダの町々を次々と破壊してエルサレムを包囲しました。エルサレムは、絶体絶命の状態になりました。そんな時、神はユダの王ヒゼキヤに、「わたしがアッシリアの王とその軍勢を引き揚げさせる」と言われました。神のことばを聞いたヒゼキヤ王は、神に祈ります。
 「神、主よ。どうか私たちを救ってください。そうすれば、すべての王国は、あなただけが神であることを知るでしょう。」
 彼の祈りの後、神が言われた通り、アッシリアの王と軍隊は本国に戻っていきます。こうして、エルサレムは滅ぼされずにすんだのでした。
 この出来事について、聖書以外に相手側のアッシリアにも記録が残っています。それは、「テイラー・プリズム」と言われる石碑です。そこには鎖方文字で、アッシリアの王がエルサレムに侵略をした時のことが記録されています。この石碑には、アッシリアがユダヤ人の国のヒゼキヤに属する、46の強力な要塞都市と、その周辺の村々をことごとく攻略し、破壊したと記されています。これは、聖書の記述とほぼ同じです。
 さらに興味深いことに、この石碑には、「エルサレムを滅ぼした」とは書かれていないのです。石碑には、「アッシリアの王がヒゼキヤを彼の都エルサレムに籠の鳥のように閉じ込めた」と記しています。つまり、周辺の都市などは破壊したけれど、エルサレムは破壊できなかったのです。
 アッシリアのこの記録は、自分の国と王の威厳を保とうとしています。それに対して聖書は、威厳ある神へのヒゼキヤの信仰の祈りを語っています。聖書は、威厳ある神が本当の神であると語っているのです。威厳ある神は、今も生きて働いて、私たちを救ってくださいます。

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