彼らは心を翻した

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.08.12
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] エレミヤ書 34章11節
放送日
2020.08.12

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。エレミヤ書34章11節から「彼らは心を翻した」と題して、メッセージをお伝えいたします。
 「しかしその後で、彼らは心を翻した。そして、いったん自由の身にした奴隷や女奴隷を連れ戻し、強制的に彼らを奴隷や女奴隷の身分に服させた。」
 先週もお話しましたが、エレミヤはエルサレムが救われるために、バビロンに降伏すべきことを語ってきました。しかし、イスラエルの人々は耳を貸そうとはしませんでした。ところが、エレミヤが語った通り、バビロンはラキシュ、アゼカと次々にユダ南王国にある町々を占領し、ついにエルサレムへと迫ってきたのです。
 いよいよ、エレミヤの預言の正しさがはっきりしてくると、ゼデキヤ王は神を意識して、「バビロン軍がエルサレムに近づく前に、奴隷を所有している者はみな奴隷を解放するように」と国民に呼びかけます。つまり、自分たちの憐れみ深い人道的な行為を神がご覧になって、危機から救ってくださるかもしれないと期待したのでした。そこで、奴隷を持っている者たちは、早速、王に従って奴隷を解放するのです。するとそこに、エジプト軍が、エルサレム解放のために進軍してきたという知らせが届き、エルサレムに迫っていたバビロン軍も、一時退却していきます。ユダヤ人たちは、「これでもう安心」と思ったのでしょう。危機が過ぎ去った途端に、彼らは心を翻し、一旦解放した奴隷を再び連れ戻して使役するのです。何とも浅ましい態度ですね。
 しかし、神様が騙されることはありません。神様はエレミヤを通じて警告を発せられます。人間には、実にこのような卑しい根性があるものです。窮地にあっては心を改める人も、自体が好転すると、いとも簡単に心を翻し、心の悪を丸出しにし、神に背を向けてしまいます。状況に左右されて、悪を出し入れする人間の罪深い状況を素直に認めて、イエスの十字架にある罪の赦しを受け入れた歩みをしたいものですね。では良き一週を祈ります。

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