「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。 今日も最初に、イエス・キリストの語られたことばを紹介しましょう。 ヨハネの福音書 15 章 5 節「わたしはぶどうの木、あなたがたは枝です。人が
わたしにとどまり、わたしもその人にとどまっているなら、その人は多くの実 を結びます。」それでは、「イエス様にとどまる」とは一体どういうことなんで しょう。
まず第一は、「イエス様のことばにとどまる」ということなんです。イエス様 は、ヨハネの福音書の 15 章 7 節で、「あなたがたがわたしにとどまり、わたし のことばがあなたがたにとどまっているなら、何でも欲しいものを求めなさい。 そうすれば、それはかなえられます。」と約束されました。
つまり、「イエス・キリストのことばを、私たちのうちにとどめていくことが、 イエス様にとどまることなんだ」というわけですね。イエス様のことばを「自 分に与えられた約束」としてとどめていくのです。そして、その約束のことば を信頼し、生きていくことを習慣づけるのです。キリストにとどまるとは、た だ感情や劇的な体験によるものではありません。聖書のことばを自分に与えら れたものとして受け取り、反復しながら信頼し、吸収していくのです。
第二に、ヨハネの福音書 15 章 9 節に、「父がわたしを愛されたように、わた しもあなたがたを愛しました。わたしの愛にとどまりなさい。」と、イエス様は 言われました。私たちがとどまる場所は、イエス様の愛の中にとどまるんだと いうわけですね。
時々こんな人がいますね。自分をみては自分を責め、「こんな私などイエス様 も愛してくださらないのではないか」と勝手に決め込んでしまっているんです。 また、イエス様にとどまるということの意味を、「修行や特別な善行を重ねてい くことだ」と勘違いしている人もいます。実はそうではないんですね。
イエス様は「わたしの愛にとどまりなさい」と言われるとき、それは、私た ちの人生には苦しみもあるし、悲しみも襲います。問題も起こることがありま すよね。でもイエス様は、「あなたがどんな状況であっても、私の愛の中にとど まりなさい」と語りかけてくださるんです。
イエス様は決して「私の怒りの中にとどまりなさい」とは言われません。「呪 いの中にとどまりなさい」ともお語りになりません。「わたしの愛の中に、恵み の中にしっかりととどまって、生きていけ」と、一人ひとりに語りかけてくだ さっているのです。