『ココが知りたい聖書のツボ』第７回は、新約学者で関西学院大学教授の淺野淳博先生をゲストにお迎えしました。まずは、パウロの足跡をたどってトルコを横断した4月末の出張旅行についてお話しくださいました。

淺野先生は、今年４月『死と命のメタファ　キリスト教贖罪論とその批判への聖書学的応答』というご著書を出版されました。誰かの犠牲の上に成り立つ「安泰」という思想は、キリスト教の贖罪論から来ているのではないか、そのような批判に、先生は聖書学の立場から応答しています。今回のインタビューでは、ご著書を中心にお話しいただいています。

ゲスト：淺野 淳博　関西学院大学教授
島根県生まれ。フラー神学校（神学修士）オックスフォード大学（哲学博士）「聖書協会共同訳」事業では新約の翻訳者

著訳書
『ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成』創文社
『新約聖書解釈の手引き』（共著）日本キリスト教団出版局
『NTJ新約聖書注解 ガラテヤ書』 日本キリスト教団出版局
『死と命のメタファ』新教出版社
R.ボウカム『イエスとその目撃者たち』新教出版社
J.D.G.ダン『使徒パウロの神学』教文館　他

収録日：2022年5月26日