1952年創立の日本基督教団中村町教会（東京都練馬区）に、小友聡牧師を訪ねました。2021年4月から教会で「聖書 聖書協会共同訳」（2018年発行）を使うことにした決め手は、教会員からの強い要望だったそうです。旧約聖書の学者でもある小友先生は、旧約聖書の「知恵文学」（※箴言、ヨブ記、コヘレトの言葉、詩編中の「知恵の詩編」などの総称）に、一度も「知恵」「神」という言葉が出てこない書の「雅歌（がか）」も入れたいと言われます。その理由とは？旧約聖書の「知恵文学」から今の時代に生きる私たちが学ぶべきことを伺いました。

ゲスト：小友聡（おともさとし）東京神学大学教授、日本基督教団中村町教会牧師。青森県生まれ。東京神学大学大学院修士課程修了。ドイツ・ベーテル神学大学に留学（神学博士）。「聖書協会共同訳」事業では旧約詩書・預言書の翻訳者兼編集委員を務めた。主な著訳書に、『VTJ 旧約聖書注解 コヘレト書』日本キリスト教団出版局、『旧約聖書と教会　今、旧約聖書を読み解く』教文館、『すべてには時がある』（共著）NHK出版、W. ブルッゲマン『旧約聖書神学用語事典』（監訳）日本キリスト教団出版局 がある。