向きを変える

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.03.17
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 16章
放送日
2020.03.17

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。今日は「向きを変えて」という 題でお話ししましょう。 パウロとシラスによる第二回の伝道旅行も、リステラの教会で若きテモテをチームに加え、更 なる前進をしていきます。リステラから約30キロ北方にあるイコニオンにもやってきました。エ ルサレムの会議での決定した文面を渡すためです。使徒の働き16章の続きです。 さて、パウロとシラスとテモテの三人は、小アジアのエペソで神のことばを語ることを聖霊に 禁じられたので、向きを変えて、フリュギア・ガラテヤ地方を通って行きました。そしてミシアの あたりに来てから東方のビティニア地方に進んでいこうとしたところ、イエスの御霊がこれを許 さなかったのです。 そこで再びミシアから西方に向きを変えて、エーゲ海の港町トロアスにくだっていきました。聖 霊に禁じられたとか、イエスの御霊が許さなかったとはどういう意味でしょうか。パウロの願い は、リステラからピシディアのアンティオキア教会を訪問して、その足で西方にある大都市エペソ での伝道に向かうことでした。願いがあっても行かれないという状況が起こったということです。 無理したら大変なことになるということでしょうか。それを聖書は、聖霊が禁じたとか、イエス の御霊が許さなかったと表現しているようです。では、具体的にどのような状況だったのでしょ うか。 想像できることは、伝道チームのリーダーであるパウロ先生の健康が考えられます。二年前、リ ステラの町で石打ちの刑に遭った傷の後遺症が発症したかもしれません。お医者さんがいたらい いなーと思ったかもしれませんね。そして向きを変えてトロアスの港町までやってきたのです。 静養中のある夜、パウロは一つの幻、ビジョンを与えられました。それは一人のヨーロッパの マケドニア人がパウロの前に立って、「マケドニアに渡ってきて私たちヨーロッパ人を助けて下さ い」とパウロに切実に懇願したのでした。このマケドニア人こそ、この使徒の働きの著者であり 医者であったルカでした。 私たちも自分の思い通り、願い通りでなく、向きを変えて生きるとき、そこに神の備えが用意 されているのではないでしょうか。

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