人生は出会いで決まる

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.03.03
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 18章
放送日
2020.03.03

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。
「人生は出会いで決まる」とよく言われますね。最初の出会いは両親や兄弟 たちとの出会いです。私たちは親や兄弟を選べませんね。その後は学校の先生 や友だち、職場の人たちとの出会いでしょう。私も振り返ってみますと、私の 人生は出会いで決まってきました。使徒の働き 18 章に入ります。
さてパウロは、その後ギリシャのアテネを去って、アテネの西方 100 キロに あるコリントの町へ行きました。コリントの町も、当時の政治と宗教、海運と 商業の中心地でした。コリントは北部のギリシャとペロポネソス半島を結ぶ橋 のような存在でした。またエーゲ海とイオニア海をつなぐ東西の接点でもあり ました。
そのコリントの町で、パウロはアキラというユダヤ人と、その妻プリスキラ とに出会うことになります。実は、アキラとプリスキラ夫妻はイタリアのロー マに住んでいましたが、ローマの皇帝クラウディウス帝がすべてのユダヤ人を ローマから追放したのです。この皇帝の退去命令によって、アキラ夫妻はイタ リアを出て、近頃コリントに滞在していました。
ところで、パウロはコリントへ来たのは良いのですが、伝道旅行の費用が底 をつき始めていました。シラスとテモテが伝道費用を持ってくる予定ですが、 まだマケドニアのベレアから来ていませんでした。そこでパウロはコリントで 職探しをすることになります。
パウロは、天幕作りという手に職を持っていました。動物の皮を縫い合わせ て天幕を作る仕事です。なんと、アキラとプリスキラ夫妻も同じ天幕作りをす る同業者でした。渡りに船とはこのことでしょう。パウロはアキラとプリスキ ラ夫妻の家に住み込んで、一緒に仕事をすることになったのです。そしてパウ ロは、安息日になりますと会堂でユダヤ人やギリシャ人と論じ合い、説得に努 めました。
私たちは人生の出会いを、偶然で片付けますが、実は、天の神様は生きてお られ、神様を信じる人たちといつも共にいてくださり、守り導いて下さるとい うことが分かります。パウロはまったく新しい土地へ来て、知り合いも信徒も いない、生活の見通しもなかったのです。しかし神様は、遠いイタリアから一 組の夫婦を用意しておられました。

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