心を見られる主

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.02.28
カテゴリ
人物・人生
放送日
2020.02.28

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。
 イエス様が、エルサレムにある神殿の中の外庭に座っている時でした。その近くには献金箱がありました。そこに貧しいやもめがやってきて、当時の貨幣の最小単位である、レプタ銅貨を二つ投げ入れたのです。実は彼女の姿の中に、「すべてを神様に委ねて生きる」という姿がありました。そして、「固執しないで生きる姿」というものがそこにはありました。
 当時エルサレムの神殿、神殿というのは「祈りの家」ととなえられるべき場所でした。しかし当時は、本来の姿が失われてしまっていました。表面的に祈り、献金を献げるだけで、心から神様を礼拝する姿が見られなかったのです。そんな中で、名も知れぬこのやもめの姿は、本来の礼拝や祈りの姿を教えてくれることになったのです。彼女の献げたレプタ銅貨二枚は、神殿を管理する人々にとっては、それこそ塵にも満たないわずかなものでした。しかし彼女の姿は、お金に変えることのできない、尊い信仰の姿を教えることになったのです。
 実は、イエス様が十字架で死なれるその前の一週間を見ますと、麗しい信仰の姿を示す女性が、二人紹介されています。一人は神殿に行き、レプタ銅貨二枚を献げたこのやもめの女性です。そしてもう一人は、300デナリもする高価なナルドの香油をイエス様に注いだ女性でした。この両者の捧げ物を日本円に換算するなら、一方は百円、もう一方は三百万円位です。ですからだいぶ差がありますよね。しかしどちらも、神様に心から感謝し、すべてを神様に委ねて生きるという姿を教えているのです。イエス様を捕らえて殺してしまおうとする企みと憎しみ、ねたみと争いが渦巻く中で、この二人の女性の姿は、信仰の麗しい香りを放っているかのようですね。
 私たちの神様は、一人ひとりの心をしっかりと見ていて下さる神様です。旧約聖書の第一サムエル16章7節には、「人はうわべを見るが、主は心を見る」と書かれています。イエス様は、表面的に立派な信仰生活を送っている、当時のパリサイ派の人たちや律法学者たちを批判し、わずかな献金しか献げられなかった一人のやもめを称賛なさいました。イエス様はそれぞれの心をちゃんと見ておられるお方だからです。

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