アレオパゴスでの説教(その一)知られざる神

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.02.18
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 17章
放送日
2020.02.18

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。今日からギリシャの都アテネの、アレオパゴスの評議場で語られたパウロの説教をお話しします。使徒の働き17章です。「アレオパゴスでの説教(その一)知られざる神」という題でお話しします。
 さてパウロは、アレオパゴスの評議場のまん中に立って語り始めました。
「アテネの人たちよ、あなたがたは、あらゆる点において、すこぶる宗教心に富んでおられると、わたしは見ています。実は、わたしが道を通りながら、あなたがたが拝むいろいろな神々を、よく見ているうちに、『知られない神に』と刻まれた祭壇もあるのに気がつきました。」
 まずパウロの説教は、アテネの人々が宗教心に富んでいることから始まりました。それは知っている神々をすべて祭っていることと、もし万が一知らない神があったら大変だと、「知られざる神」という祭壇を奉納している点です。ギリシャのアテネの人々も、本当の神を求めていたのではないでしょうか。
 パウロの説教は続きます。
「この世界と、世界の中にある万物とを造った神は、天地万物の創造主であるから、私たちの手で造った神殿や宮などにはお住みにならない。また、何か不足でもしておるかのように、人の手によって仕えられる必要もないのです。」
 次にパウロの説教は、天地万物の創造主である神を語りました。太陽と月と星を造られた神、そしてこの地球を造られ、その中に鳥や魚や動物、植物や花を造られた、創造の神を語りました。そのような創造主に、人の手で造った宮などに住んでもらうことは当然できませんでした。
 そしてパウロの説教はさらに続きました。
「神は、すべての人々に命と息と万物を与え、また、ひとりの人から、あらゆる民族を造り出して、地の全面に住まわせ、それぞれに時代を区分し、国土の境界を定めて下さったのです。」
 第三に創造主なる神は、わたしたちを造り、命を与え、万物を私たちに管理するように任せてくださったのです。私たちに命と息、すなわち、スピリットと万物をお与え下さったのは神です。そして私たち人類の歴史を導いて下さっている摂理の神様だと語っているのです。私たちも知らずに拝み、求めている、まことの神を知りたいのです。

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