今日、御声を聞くなら

出演者
大井満
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.02.13
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 19章
[新約聖書] ヘブル人への手紙 3章15節
放送日
2020.02.13

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「世の光」の時間です。今月、木曜日のメッセージを担当しています、東京にある板橋教会の牧師、大井満です。
 新約聖書にこんなお話しがあります。イエス様が十字架につけられるためにエルサレムに向かっておられた時、エリコという町を通過されました。そこにザアカイという名前の人がいました。ルカの福音書19章に書かれています。
 ザアカイの仕事は取税人で、当時ユダヤを占領していたローマ帝国の手先として、税金を徴収する仕事を請け負っていた人です。エリコの町は交通の要衝で、多くの商人たちが行き交う街でしたから、この街でローマの権力を笠に着て、税金と彼の取り分を徴収していると容易にお金がたまります。
 しかし、お金が貯まるのと反比例するように、友人を失っていく、そういう経験をしていたでしょう。そんな彼でしたけれど、主イエスがエリコの町にいらっしゃると聞いて、一目、イエスを見たいと思いました。ザアカイは背が低かったので、イエスを見るために木に登りました。その木の下をイエスが通りかかられた時、驚くべきことが起こりました。なんと木の上から、ただイエスの姿を見下ろしていたザアカイを見上げて、主イエスが語りかけられました。
 「ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから。」
 驚くべきことです。主イエスはザアカイの名前をご存じで、しかも、彼の家に泊まる計画を立てておられたというのです。「ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。」と6節に書かれています。お金で結びついている仲間はいても、心を開いて互いに信頼できる友人がいなかったザアカイにとって、とてつもなく嬉しいことだったに違いありません。ザアカイは主イエスをお迎えし、それまでの生き方を変えると約束しました。
 イエス様は、私たち一人ひとりのことを、その心の中までよくご存じです。そればかりでなく私たちを愛し、私たちの人生を良い方向に造り変えたいと考えて下さっています。
 ヘブル人への手紙3章15節に、「今日、もし御声を聞くなら、あなたがたの心を頑なにしてはならない。」と書かれています。イエス様をお迎えする用意はできていらっしゃいますか。

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