物のやりとりについて

出演者
羽鳥頼和
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.02.08
カテゴリ
人物・人生
放送日
2020.02.08

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 「世の光」の時間です。おはようございます、羽鳥頼和です。
 今日は「人との物のやり取り」についてお話ししたいと思います。「物のやり取り」というと、少し冷たい感じがするかもしれませんが、実際には人にプレゼントをしたり、仕事やおつき合いの中でのお中元やお歳暮、また、災害の時の被災者への義援金や、支援物資などがあると思います。
 新約聖書のピリピ人への手紙には、ピリピの教会の人々と、宣教師であるパウロのいろいろな物のやり取りのことが語られています。パウロは、「ピリピの人たち。福音を伝え始めたころ、私がマケドニアを出たときに、物をやり取りして私の働きに関わってくれた教会はあなたがただけで、ほかにはありませんでした。」と感謝をしています。
 このあいさつで気付くのは、パウロと教会の物のやり取りにおいて、パウロには福音の宣教の働きに、教会と一緒に携わっているという意識があったということです。パウロはこの手紙の最初のところで、「あなたがたが最初の日から今日まで、福音を伝えることにともに携わってきたことを感謝しています。」と言っているのはそのためです。
 さらにパウロは、「私がテサロニケにいたときでさえ、あなたがたは私の必要のために、一度ならず二度までも物を送ってくれました。」と感謝しながら、「私は贈り物を求めているのではありません。私が求めているのは、あなた方の霊的な口座に加えられていく実なのです。」と言っています。
 パウロは、教会からさらに贈り物を求めているのではなく、パウロへの献げものは、教会の霊的な口座に蓄えられるのだと教えています。イエス・キリストの「自分のために、天に宝を蓄えなさい。」という言葉を思い出します。霊的な口座は、天国にある口座のことだと思います。福音宣教の働きへの支援は、天に宝を蓄えることになるのではないでしょうか。
 最後に、パウロはピリピの教会からの贈り物が「神が喜んで受けてくださるささげ物です。」と言っています。イエス・キリストにかかわる物のやり取りは、共に主の働きに携わることであり、天に宝を蓄えることであり、神が喜んで受けて下さるささげ物です。
 明日は日曜日です。お近くのキリスト教会にいらして下さい。

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