ライオンの創業者 小林富次郎

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.01.27
カテゴリ
人物・人生
放送日
2020.01.27

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、岩井基雄です。
 第四月曜日は、歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、今日は、歯磨き粉で有名な会社、ライオンの創業者、小林富次郎について学んでみましょう。
 1852年、嘉永5年、今の埼玉に生まれた富次郎は、16歳で新潟から上京し、東京の石鹸工場に入社します。その後、海外への夢を抱き、神戸にあるマッチを製造する会社に入りました。この時代に富次郎は、友人を通してキリスト教と出会います。自分の内にある罪を示され、救い主キリストの十字架を自分のものとして受け入れ、洗礼を受けクリスチャンになったのです。
 富次郎は事業にも情熱を注ぎます。マッチの軸を製造し、世界に輸出しようと宮城の石巻に工場を作ります。ところが創業直前、大洪水が石巻を襲い、すべての機械と原木が流されてしまいます。しかも、流された原木が大きな被害を与え、激しい非難を浴びたのです。富次郎は、自殺を決意します。しかし、川に飛び込もうとしたその時、ある聖書の言葉が心に響いたのです。
 「すべての訓練は、そのときは喜ばしいものではなく、かえって苦しく思われるものですが、後になると、これによって鍛えられた人々に、義という平安の実を結ばせます」新約聖書 ヘブル人への手紙12章11節
 それは、神戸で洗礼を受けた時の牧師から贈られた言葉でした。生きる力を得た富次郎は東京に戻り、1891年、小林富次郎商店を創業、1893年に、化粧用また洗濯用石鹸を発売、1896年には歯磨き粉を発売しました。当時既に、多くの歯磨き粉がありましたが、富次郎は粉末をきめ細かくし、イギリスから香料を取り寄せ、味を良くするなど品質を追求します。「獅子印ライオン歯磨き」というネーミングとともに、その歯磨き粉は大ヒットします。そして、富次郎は事業の中でも、キリストが教える愛の精神を発揮し、人々と地域に貢献していったのです。現在も、ライオンの社是には、愛の精神の実践という言葉が入っているそうです。富次郎のキリストへの信仰の姿勢、神の愛を表す姿勢が受け継がれているのでしょうね。

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