主にほめ歌を歌え

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.01.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 98篇5節
放送日
2020.01.22

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。
 「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開いてまいりましょう。詩篇98篇5節から「主にほめ歌を歌え」と題してメッセージをお伝えいたします。
 「主にほめ歌を歌え。竪琴に合わせて。竪琴に合わせ ほめ歌の調べにのせて。」
 この詩篇には表題がありますね。それは「賛歌」と簡単なものがついています。背景的には、どうやらイスラエルの国が滅ぼされ、バビロン捕囚という難しい時代を過ごして、そこから解放された時のもののようです。となれば、神様は私たちを解放して下さった、救って下さった、すばらしいと神の力を賛美している、そのような意味で「賛歌」なのかなと思うところですが、実はそうではないのですね。
 何が讃えられているかというと、それは、主がご自分の契約に誠実であったということについてです。神が約束を守って下さったということ、神の力ではなく、神のご性質の素晴らしさを讃えているのですね。
 神というと何か「ドラえもん」のように、便利なものをドンドンポケットから出して、私たちの困難を打ち砕いてくれる、そんなイメージを持っておられる方は多いでしょうし、信仰というのは、そういうものだと考えている人もいるかもしれませんね。そして実際、そのようにご利益的に神を仰いで信仰生活をしている方も多いでしょう。
 しかしこの詩人は、神の能力ではないご性質に目を向けているのです。神の誠実さに目を向けているのです。大事なことですね。私たちはどうしても人を見る時にも、その人が何ができるのかと、能力に目を向けて、人をより分けてしまいがちです。しかし、人間にとって大切なのは、品性であり、性質でしょう。たとえ能力に乏しくとも、無骨であるとしても、誠実な人柄を持っている。そのような人は、とても重要な存在であり助けですね。
 神を信じるというのは、神の力を信じることよりも、神が誠実な方であると認めて信頼していくことです。そして、神が誠実であることを確認していくことです。そこに、主にほめ歌を歌う心からの賛歌も生じるのです。では良き一週を祈ります。

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