エルサレム会議(その二)

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.01.14
カテゴリ
人物・人生
放送日
2020.01.14

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 世の光の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。今日は、「エルサレム会議(その二)」をお話しします。歴史に「もし」はないと言われますが、もしエルサレム会議がなかったら、私はキリスト信徒にはならなかったでしょう。
 このエルサレム教会会議で、異邦人はイエス・キリストを信じて、イエスの名よって洗礼、バプテスマを受けるなら救われると決議されたからです。そこでエルサレム教会会議が、使徒たちとエルサレムの長老たち、それに異邦人教会からのパウロとバルナバ、アンティオキア教会からの長老たちによるエルサレム会議が開かれました。紀元五十年ごろと言われています。
 議題は、異邦人改宗者にも割礼を施し、モーセの律法を守らせるべきであるかどうか、この問題について審議が始まりました。議場は白熱した激しい論争になりました。すると、使徒ペテロが立ち上がって口を開きました。「ご存じの通り、異邦人が私の口からキリストの福音のことばを聞いて信じるようにと、諸君の中から神がわたしをお選びになったのです。カイサリアのローマの百人隊長とその親類たちが改宗したのは知っているでしょう。そして、人の心をご存じである神様は、聖霊を私たちに賜ったと同様に、異邦人である彼らにも賜ったのです。そして彼らの信仰によって、神様は彼ら、異邦人の心を清め、私たちと彼ら異邦人との間に、何の分け隔てもなさらなかったのだ。それなのに諸君はなぜ、今、私たちの先祖も私たち自身も追いきれなかったくびきを、あの異邦人たちの首にかけて神を試みるのですか。確かに、主イエスの恵みによって、私たちは救われたのだと信じています。彼ら異邦人も同様に確信しています。」
すると議場は、沈黙してしまいました。議場のヤコブが発言します。「私たちはこのように決議しましょう。異邦人の中から神に帰依している人たちに、煩いをかけてはいけない。ただ偶像に供えた汚れたものと、不品行と、絞め殺した動物の血とを避けるように、異邦人教会に書き送ることにしよう。割礼を受けなくても、主イエスを信じてバプテスマを受ける者が救われると決議する。」今から約二千年前の教会会議を、私は心から感謝しています。

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