ルカの福音書4-あなたに分かって欲しい

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.11.28
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2019.11.28

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
 ルカ福音書は、たった一人の人テオフィロに向かって、あなたにわかっていただきたいということばで始まる、情熱を込められた福音書です。ではルカは、そのような求道者テオフィロに、何をどういうことを伝えようとしているのでしょうか。ルカ福音書1章にこうあります。私たちの間で、既に確信されている出来事について伝えようとしていると。
 既に確信されていることとは、成し遂げられた事柄という意味です。何が起こったんでしょうか。イエス・キリストが来られたということです。ここでルカが、異邦人、求道者、信じることをためらっているテオフィロに伝えたいのは、ルカの人生を変えたキリストとの出会いです。あなたが、信じるかどうかで迷っているために必要なことは、この世界に起こったイエス・キリストの出来事を、きちんと知るということです。実は、ルカ自身は、イエス・キリストと出会ってはいません。しかしルカには、パウロという、自分に福音を伝えてくれた人との出会いがあり、マルコ福音書という書物や、多くの人が書いた文書との出会いがありました。
 ルカは、「私も、すべてのことを初めから綿密に調べていますから、あなたのために、順序立てて書いて差し上げるのは良いと思います。」と書きました。ルカは綿密に調べたのです。そして順序立てて書いて、テオフィロに記したのです。テオフィロがどうしたら分かってくれるだろうか。この人が信仰を持つために丁寧に調べてまとめあげて書いたのです。
 なぜルカは、こんなに一生懸命書いたのでしょうか。それは、テオフィロへの愛がありました。わかって欲しい。大変な作業です。しかし、自分はこの救いに捉えられている。何とかして、どうにかしてこの救いの事実を知って欲しいと思っている。
 私の母親は、このことばに捉えられました。このことばに生かされてきた母の人生を、私は目の当たりにしてきました。そしてその生き方は、神がいないなどとても言えない人生でした。そして、その神のことばに、私もまた捉えられたのです。そして、この神のことばを信じる人が一人でも起こって欲しいと思い、私は牧師になりました。
 このように、聖書を読むときに人生が変わるのです。大げさでなく人生が変わる。新しい人生の中を歩くことができるのです。ルカが記す、わかっていただきたいということば、それは、あなたに向けられた神の愛のことばです。神の愛のことばが聖書となって、今私たちの前にあります。ぜひ、聖書をご自分で読んでいただきたいと思います。難しい思いになるかもしれません。しかし、あなたと一緒に聖書を読みたいと思う人が教会にはいます。ぜひ教会にお越し下さい。

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