ルームランナーの起源

出演者
水谷潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.11.09
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.11.09

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 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。水谷潔です。
 十九世紀後半のこと、イギリスの監獄には、踏車という拷問道具がありました。囚人たちが板を踏んで、大きな輪を回し、穀物を引き、水車を回したそうで、一日六時間にわたる労働は、それはそれは過酷なものでした。
 しかし、やがて監獄についての法律が廃止され、踏車は姿を消していきます。その後、この踏車は健康目的に転用されて医療器具となります。さらには、家庭の中にまで普及して、今、健康器具となっているんです。それが、皆さんもよくご存じの、あのルームランナーです。拷問道具が健康器具に、苦しみを与えるものが健康を与えるものになっているのですから、まさにこれは、大どんでん返しですよね。
 でも聖書は、それ以上の大どんでん返しを記しています。それは十字架です。十字架というのは、もともと古代ローマの死刑道具でした。人をはりつけ、長く壮絶な苦しみの中で死に至らせる残酷な死刑の道具でした。
 地図では、病院を表す記号は十字架です。病院は、命を守り救うところですが、本来の十字架は、命を奪うものでした。アクセサリーの十字架はとても美しいものですが、本来は、忌嫌われる醜いものでした。教会の屋根にそびえる十字架は希望を与えますが、本来は絶望を与えるものでした。
 しかし、イエス様は十字架の意味を、大どんでん返ししてくださいました。二千年前のこと、イエス様は十字架の上で、一点の罪も汚れもないご自身の永遠の命と、罪と汚れによって永遠に滅んでいく私たちの命を交換して下さったのです。神様を離れて、滅ばざるをえない私たちの罪を、身代わりに負ってくださり、その罰として、ご自分は十字架にかかり死なれたのです。それによって、信じる者に罪の赦しを与え、死を突き抜けて生きる永遠の命を与えて下さったのです。
 イエス様は、罪の罰を与えるための十字架を、罪の赦しを与えるものに変えるという大どんでん返しをして下さいました。そしてなにより信じる者を、罪ゆえの死と滅びから、罪の赦しと永遠の命へと、大どんでん返しして下さったのですね。
 これからはどこかでルームランナーを見かけたら、この十字架の大どんでん返しを思い出して下さい。そしてどうでしょう。あなたの人生にも、大どんでん返しを考えてみませんか。

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