十戒-自由への励まし129(最終回)欲しがってはならない

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2019.10.31
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.10.31

いいね登録

     登録数:0

いいねリストを見る

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。十戒をはじめとした聖書の言葉は、人間を縛りつけるものではなく、自由へと導くための言葉なのです。
 第十戒は「欲しがってはならない」です。第十の戒めは、なぜ欲しがってはならないと戒めるのでしょうか。欲しがる私たちの心の深いところにあるものの一つは、私たちのねたみの感情でしょう。私たちは隣の家、隣の美しい妻、隣に住む人の財産を見るとうらやましい。そういう感情に捉えられ、自分と比較して惨めな思いになることがあります。
 イエス様はおっしゃいました。「何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。」「野のゆりを見なさい。空の鳥を見なさい」と語られ、私たちの目を上にあげ、空の鳥が必要なものを、神様に与えられていること。目を下に向けさせ、花がきれいに咲いている様子を見るように語ります。この世界には、神様が与え、神様が備え、神様に導かれながら生きる生き方が、こんなにもあるではないかと、私たちに気づかせてくれるのです。
 妬ましいと思っていた誰かの才能も神様が作られたのです。神様の計画のために用いられるのだと知った時、ねたみの感情は、感謝の思いへと変えられていきます。自分は持っていないという不満も、自分の必要を知っておられる神様が、私には必要ではないと思われるものを、私に与えられたりはしないことを、わきまえることができるようになります。むしろ、互いの足りないところを補い合って、私たちは神様の計画を建て上げていくのです。その時に、嫉妬の感情からも解放されていくのです。そして、私自身の手に委ねられているものも、隣にいる誰かの手の上に載っているものも、自分たちのものだと考えずに、神様にゆだねられ、神様から預かったものだと考えるのです。欲しがるべきものが、神様との交わりなのだと知った時、自分をめぐる嫉妬の感情からも、少しずつ、少しずつ解放されていくようになります。
 今日で、十戒の学びを終えることとなります。十戒で130回近い学びをすることになるとは、始めた時には思いもしませんでした。ご一緒に十戒から、自由なる生き方を学ぶことができたことを、心から感謝をしています。ぜひ十戒を、大切にしながら、日々を歩んでいただきたいと思います。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ