わたしにできること

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.10.25
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.10.25

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世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 イエス様が、ベタニヤのシモンという人の家に行った時のことでした。この村に住むマリヤが、大変高価なナルドの香油の壺を割り、イエス様に注ぎ始めたんです。するとその香りは家中に広がり、麗しい光景となっていきました。
 マリヤは無駄を厭わずに、イエス様に精いっぱいの愛を献げました。イエス様は、「世界中のどこででも、福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう」と賞賛なさったんですね。
 イエス様の愛は、今、私たち一人ひとりに注がれていますが、私たちはそのイエス様の愛を受けて、そして、愛に生きるものとされているのです。マリヤがナルドの香油を注いだ時、イエス様は、「この女は、自分のできることをしたのです」と言われました。
 みな同じことなどできません。みながマリヤの真似をして、ナルドの香油を注ぐ必要はありません。でも、一人ひとりが自分のできることを通して、イエス様への愛と心からの感謝と賛美を溢れさせていく。これはとても大切だと思うんですね。
 互いに競いあったり、比べあったりする必要などありません。自分にできないことをやろうとすると、結局できない自分に落ち込むだけです。できることはできる。できないことはできないと言える正直さは必要です。大言壮語する必要もないし、無理にがんばる必要もありません。見栄を張ることも不要です。主の助けを得ながら、与えられたそれぞれの場所で、自分にできる方法で、心からの感謝と賛美をイエス様に献げていくのです。そこに、豊かなかぐわしい香りが満ち溢れてきます。
 結核を病み、29歳の若さでこの世を去ったクリスチャンの詩人、八木重吉という人がいます。彼の詩の中で「仕事」というものがあります。紹介しましょう。

? 仕事

「信じること キリストの名を呼ぶこと  
 人をゆるし 出来るかぎり愛すること 
 それを私の一番よい仕事としたい」

 このような詩なんですね。イエス様の最後の一週間は、まわりの冷たく暗い陰謀と策略によって、十字架への道を進んで行かれるというものでした。しかし、そのような中にあって、ナルドの香油の出来事は麗しい香りを放っています。私たちはみな違いますが、自分のできるナルドの香油をイエス様に献げながら、歩んでいきたいですね。

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