十戒-自由への励まし-128 欲しがってはならない

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.10.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.10.24

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 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。第十戒は「欲しがってはならない」です。第十の戒めは、私たちが本当に欲しがるべきものが何かを教えてくれます。
 それは、隣の家や隣の妻や家畜の群れではありません。高名な肩書でも、権力や能力を求めるのでもありません。私たちは、神様が与えて下さるもので満足して生きることができるようになるのです。第十戒は、この物質が溢れかえった消費文化のただ中で、「もうこれで十分です」という祈りを私たちに与えてくれるのです。さらに、現場の満足だけではありません。神様の愛に満足する時、私たちは一歩踏み出して、分け与えることへと進むことができるように変えられて行きます。
 本当に必要としている誰かに、自分の持っている何かをあげることを喜びとする人生へと踏み出すのです。自分の食べているものを、あの人たちと一緒に食べたい。おいしいねと言って食べたい。独り占めをして食べることよりも、与えて食べることの方が豊かで、もっと美味しく食べられるのだっていうことを学んでいくのです。これを誰かに与えても、必ず神様が私にまた、必要なものを与えて下さるのだと、信じて人にあげることができるのです。
 イエス・キリストは、「自分の宝を、天にたくわえなさい。あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。」と言われました。私たちの持っているものを、天という場所にたくわえて生きること、それは神が必要と思っておられる、誰かに分け与えて生きることです。
 そこで私たちが求めるようになることは、誰かの喜ぶ顔です。喜びを作り出していくことができるのです。神様こそ、私たちの喜んでいる顔を見たいと願われる方です。私たちは神と共に生きていく時、誰かの喜ぶ顔をうれしいと思える人生が始まりました。自分を愛することに集中することを、もうやめたのです。誰かを愛することの方が、喜びとなっていくのです。
 十戒 第十の戒めが、私たちに与えてくれる人生は、欲しがるよりも分け与える人生。分かち合う喜びを味わう人生なのです。この人生は、欲しいという感情に支配されることなく、自由に与えることのできる人生へと踏み出していくこととなるのです。これが、十戒のもたらす私たちを自由へと導くための言葉なのです。

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