パウロの説教(その一)

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.10.22
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.10.22

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 世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「パウロの説教(その一)」という題でお話ししましょう。
 バルナバとパウロは、タウルス山脈を越えて、目的地のピシデヤ地方のアンテオケの町に到着しました。安息日に会堂へ入り、礼拝を献げました。モーセの律法の書と預言者の朗読があった後、会堂管理者から二人に依頼の言葉がありました。「兄弟たち、あなた方二人のうち、どなたか、集まっている会衆に何か奨励の言葉がありましたら、どうぞお話し下さい。」
 そこでパウロが立ち上がり、手を振りながら語り始めました。「イスラエルの人たち、ならびに神を敬うかたがた、お聞き下さい。わたしたちイスラエルの神は、わたしたちの先祖を選び、エジプトの地に滞在中、わたしたちの民を大いなるものとし、わたしたちを、エジプトの地から導き出されました。そして、四十年にわたる荒野の旅路を育んで下さいました。約束のカナンの地に入ってから、七つの異民族を打ち滅ぼし、そのカナンの地を私たちに譲り与えてくださいました。それらのことが約四百五十年の年月にわたりました。」
 パウロの説教は、まず神の民イスラエルの四百五十年の苦難の歴史から始まりました。イスラエル、すなわちヤコブが六十数名の一族とエジプトへ避難し、エジプトでの奴隷生活の中でも、神が育んでくれたこと、エジプト脱出後の荒野の四十年の時も、神が育んでくださったこと。そして、先祖アブラハムの約束してくださったカナンの地を、譲り与えてくださったこと。すなわち、歴史の中に働かれる神様を語りました。
 さて、パウルの説教は続きます。「その後、神はわたしたちにさばき人をつかわして、わたしたちの祖国の時折々の危機を救ってくださり、最後のさばき人、預言者サムエルの時代になりました。その時人々は、周囲の国のように王様を要求したので、神はベニヤミン族の人、サウルを四十年間、王としてつかわしてくれました。それから神はサウロを退け、ダビデを立てて王とされました。『ダビデはわたしの心にかなう人で、わたしの思うところを、ことごとく実行してくれるであろう』と神は言われました。神は約束にしたがって、このダビデの子孫の中から、救い主イエス・キリストをイスラエルに送られたのです。」次週へ続く。

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