虫に噛まれた王様

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 死や命について考えているとき

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アップロード日
2019.09.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 12章
[旧約聖書] 箴言 16章5節
放送日
2019.09.24

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世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は、「虫に噛まれた王様」という題でお話ししましょう。今日は、小さな虫に噛まれて息が絶えたヘロデ・アグリッパ王様のことをお話ししましょう。使徒の働き12章の続きです。
 さて、ペテロの不思議な救出劇の夜が明けると、兵士たちの間で、ペテロは一体どうなったのだと大変な騒ぎが起こっていました。ヘロデ王は頭にきて、「ペテロを探せ。必ず捜し出して、今日中に連行しろ!」と命令を下しました。しかし、ペテロを探し出すことはできませんでした。ユダヤの民衆の人気を取るための公開処刑の計画は、おじゃんになってしまったのです。番兵たちの不始末に、番兵たちを処刑するように命じたのです。人の命を虫けらのように扱う冷血なヘロデ王でした。
 それからヘロデ王は、ローマ総督の管轄地区である、地中海沿岸のカイサリアに行き、そこにしばらく滞在していました。ヘロデ王が、カイサリアに滞在していると聞いた、フェニキア地方のツロとシドンの指導者たちは、一同打ち揃って王様を表敬訪問したのです。
 さて、定められたヘロデ王との面会の日がやってきました。ヘロデ王は王服をまとい、王座に座り、大演説をしたのです。集まった人々は、口々に、「これは神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けました。
 そのときです。ヘロデの足元に一匹の虫が忍び寄っていました。チクリとヘロデ王の足を指しますと、王はバッタリと倒れ、息が絶え死んでしまいました。ヘロデ・アグリッパ一世は、使徒ヤコブを処刑し、番兵をしていた兵士たちを虫けらのように殺害してしまいました。そして今度は、ヘロデ王が一匹の虫に噛まれ、息が絶え、死んでしまったのです。
 人は生きたように死んで行くということですね。虫けらのように人を踏みつけた人は、一匹の虫によって踏みつけられ、刺され、そして滅していくのです。
 聖書の言葉です。「心の高ぶりはすべて主(神)に忌み嫌われる。断じて罰を免れない。」箴言16章5節。

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