アブサロムの野心

出演者
羽鳥頼和
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.08.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] サムエル記第二 章
放送日
2019.08.24

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世の光の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。今日は、旧約聖書のサムエル記第二で語られているダビデの息子アブサロムについてお話しします。
 アブサロムは、イスラエル一のイケメンでした。聖書はこう言っています。「イスラエルのどこにも、アブサロムほどその美しさを褒めそやされたものはいなかった。足の裏から頭のいただきまで。彼には非の打ちどころがなかった。」しかしそんな彼の心は、怒りと野心でいっぱいでした。そして、彼の行動はとても暴力的でした。異母兄弟のアムノンが自分の妹を辱めたとき、彼は怒って自分の兄を殺してしまいます。それで彼は、母親の故郷に身を潜めます。彼は三年経って、ダビデ王のいるエルサレムに戻ることを許されましたが、ダビデ王は彼に会おうとしませんでした。そのことに不満を覚えたアブサロムは、父ダビデを倒して自分がイスラエルの王になろうとします。
 彼はいつも朝早くから宮殿の入り口に立って、王に陳情に来る人の願いを親身に聞き、自分ならあなたの願いをかなえようと約束します。こうしてアブサロムは、イスラエルの人々の心をつかみました。その後で、アブサロムはダビデに、神を礼拝すると嘘をついてヘブロンに行きます。アブサロムは、ヘブロンで自分になびいた人々によって王となります。こうしてアブサロムは、ダビデに反旗を翻しました。多くの人を味方につけたアブサロムが、王となって攻めてくることを聞いたダビデは、すぐにエルサレムから逃れて行きました。巧妙なこの謀反は成功したかに見えました。しかし、しばらくして、ダビデの部下たちが反撃に転じると、アブサロムは殺されてしまい謀反は失敗に終わったのでした。
 旧約聖書サムエル記 第一16章7節の神の言葉を思い出します。神は言われました。「彼の容貌や背の高さを見てはならない。わたしは彼を退けている。人が見るようには見ないからだ。人はうわべを見るが、主は心を見る。」
 神は、私たちの心を見守っておられることを忘れないでいましょう。明日は日曜日です。お近くのキリスト教会にいらして下さい。

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