世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「イエスの証人」という題でお話しします。キリストの弟子のペテロは、イエス様の証人として語り始めました。使徒の働き10章の続きです。
　さてペテロの説教は、まず、主なる神さまから始まりました。「皆さん、神様を敬い、正義を行う人は、どの国民でも神様は人を受け入れて下さることが本当によく分かってきました。この世界の創造主である神様が、すべてのものの主。この主とは創造と摂理の神、贖い主なる神を意味していますが、イエス・キリストによって、平和の福音を宣べ伝えたことは聞いておられるでしょう。このイエスによる平和の福音は、洗礼者ヨハネが悔い改めのバプテスマを説いた後、イスラエルのガリラヤ地方から始まって、ユダヤ全土に広まっていきました。次にナザレのイエス様のことはご存じでしょう。主なる神は、ナザレ出身のイエス様に聖霊と力とを注がれました。このイエス様は、神様が共におられましたので、とてもすばらしい働きをしました。ユダヤ全土を巡回しました。私たちはイエス様の証人です。」
　さらに、ペテロの説教は続きました。「ところがユダヤ人は、このイエス様を木にかけて殺してしまいました。しかし神様は、イエス様を三日目によみがえらせました。私たちはイエス様が、死人の中から復活されてからいっしょに食事をしたこともあります。それから、イエス様は私たちにお命じになって、イエス様こそ生きている人と死んだ人の審判者として、神様に任命された方であることを、人々に宣べ伝えるように言われました。旧約聖書の預言者たちも皆、イエス様を信じる者は誰でも、罪の赦しが受けられると預言しているのです。」
　以上が、コルネリウスの家の集まりでペテロのした説教でした。イエス様の証人としての説教でしたね。創造と摂理の神を語り、神様が遣わしたナザレのイエス様の出来事を語りました。十字架にかかり、三日目によみがえられたこと、そして、すべての人の審判者にたてられたこと、イエスを信じる者に、罪の赦しが与えられること等です。ペテロは自分のことではなく、イエス様の証人となりました。自分の見たこと、聞いたこと、体験したことを語る。それがイエスの証人の役割です。