十戒 自由への励まし-114 偽証してはならない

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.07.18
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.07.18

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 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒で呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。十戒 第九戒は「隣人に対して偽証してはならない」です。
  十戒 第九戒は、元々裁判での偽りの証言をしてはならないという意味がありました。しかし、個人的にも悪口陰口を言うのではなく、互いを立て上げる言葉を語り合うようにと、自由への指針を与えてくれています。
 では、人間関係を立て上げる言葉とは何でしょうか。聖書には「互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりもまさっていると思いなさい」という言葉があります。ここの箇所、ノルウェー語の聖書訳を日本語で直訳すると、互いに褒め合うことを競争しなさいとなると聞いたことがあります。
 時に、私たちの周辺では、褒めるとつけあがると言われるのを聞くことがあります。しかし、事実がそうでないのに言うのは、褒めているのではなく、おだてるということです。確かに、事実がそうでないのに、おだてることは間違いでしょう。しかし私たちは、相手にきちんと言葉で感謝をし、その人の労がねぎらわれ、報われ、褒められることは必要なことです。なぜならば、私たちの信じている神様は「よくやった。良い忠実なしもべだ」と、私たちのわずかな奉仕であっても、ねぎらい励まし褒めて下さる神様だからです。どんなことであっても、やって当たり前、などということは何一つありません。なされた親切や優しさ、働いた労働や懸命な努力はねぎらわれ、感謝の言葉を聞くべきです。すると、その様に褒められ、ねぎられた場所で育った子どもは、自分を偽って大きく見せたりする必要がない。安心した交わりの中で、安定した人格として成長していく機会が与えられます。それは、大人になっても同じことです。偽りの言葉、陰口悪口が回りにあると、私たちは緊張を強いられます。偽証しない交わりを形成するために、私たちが必要なことは、疑心暗鬼や不安を生み出す悪口と陰口を捨てて、安心して過ごすことのできる褒め合う関係を築き上げなさいと、第九戒は語ります。そうする時に、そこには、自由なる伸びやかな空間が生まれます。私たちの家族、職場、友人関係が、そのような言葉に満ちていくならば、第九戒の願う自由に満ちた関係が生まれて行きます。
 誰かを褒める言葉を今日一つでも言いませんか。そこには笑顔が一つ生まれます。そんな社会になっていくことに、私たちも今日貢献していきたいと思います。

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