十戒 自由への励まし-113 偽証してはならない

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.07.11
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.07.11

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 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。十戒をはじめとした聖書のことばは、人間を縛りつけるものではなく、自由へと導くためのことばなのです。
 十戒 第九戒には「隣人に対して偽証してはならない」があります。この戒めは、個人的な陰口や悪口をも戒めるものです。では偽りの証言ではなく、私たちが口にすべきことばとは、一体どのようなことばなのでしょうか。
 パウロという人は、新約聖書で「悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい」と掲げました。この役立つことばという表現は、神様に対して用いられる時は、賛美することばという意味で訳されます。そして、人に対して用いる時は、祝福することばとして訳されています。つまり、偽りの証言などの悪いことばを口にするのをやめた後、私たちが口にするべきなのは、神様を褒め称える賛美であり、人間関係の中で互いに祝福を語り合うことばです。私たちの口から出ることばを、賛美の歌とするのです。その時に、慰めと励ましに満ちたことばで生きることとなるのです。
 また、徳を養うという表現は、家を建てるときのことばで、教会を建て上げる表現で用いられます。つまり私たちが口にすべきなのは、悪口陰口ではなく、交わりや人間関係を建て上げることばを語りなさいということです。私たちが日々、人間関係を建て上げることばで語ることを養われていくのであれば、悪口や陰口に慣れて、偽りの証言をすることの逆のことが起こります。お互いを建て上げることばを身につけていった人は、その人の生きている社会と世界、家族に対して、恵みと優しさをもたらす人となります。第九戒は「優しい言葉をかける人となりなさい」と、私たちを光の生き方へと、自由をもたらす生き方へと促しているのです。
 私たちが傷ついているとき、私たちを慰め、励ましてくれた人のことを忘れることができないでしょう。私が激しく落ち込んでいたときに、友人が「俺は重の味方やからな」と言ってくれた時、心がどれだけ明るく、どれだけ暖かくなったでしょうか。イエス様のことばは、私たちを慰め私たちを力づけてくれます。「あなたを愛している。」「あなたがいてくれてうれしい。」「私はあなたと共にいる。」イエス様のことばが、今朝もあなたに鳴り響いています。この愛のことばに力づけられ、私たちも愛のことばを言うものへと変えられたいと思います。

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