神がきよめた物

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.07.09
カテゴリ
人物・人生
放送日
2019.07.09

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 世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「神がきよめた物」という題でお話ししましょう。
 今日のお話の初めに、新約聖書が書かれた時代、紀元一世紀、ユダヤ人が外国人と接することは、現在の私たちが、天皇陛下に個人的に面会を求める以上に難しかったということです。ユダヤ人からイエス・キリストの話を聞くことなど不可能でした。
 さて、ローマの百人隊長の使いが、ようやくヤッファの町に近づいていたころでした。ペテロは、祈りをするために屋上に登りました。昼の十二時ごろです。ところが、彼はうとうとと夢心地になったのです。見ると天が開けて、大きな敷布のような入れ物が四隅を吊るされて地上に降りてきました。その中には、あらゆる種類の四つ足の動物や、這うもの、また空の鳥などが入っていたのです。そして彼に、「ペテロ、さあ屠って食べなさい。」という声が聞こえました。しかし、ペテロは答えました。「主よ、それはできません。きよくないものや、汚れた物を食べたことがありません。」すると、再び声があってペテロにこう言いました。「神がきよめたものを、きよくないと言ってはならない。」こんなことが、三回もあって後、その入れ物はすぐ天に引き上げられました。
 外国人であったローマの百人隊長コルネリウスと、ユダヤ人であった使徒ペテロが会うためには、ペテロの方にこそ準備が必要でした。なぜなら、外国人の住居に入るのは汚れることになるからです。市場で外国人の着物に触れたかもしれないと、家に帰って水で手を洗ったほどでした。ましてや、当時ユダヤを支配していたローマの百人隊長のところへ行くとなると、なおさらでしょう。ですから主なる神様は、ペテロに今まで宗教的に汚れるとされた地上のあらゆる動物の混ざったシーツを見せて、料理して食べろと三度も言われたのです。
 天の神様は、イエス様を信じる人なら、誰でも、どこの国の人でも受け入れようとしていることを、ペテロに示したかったのですね。神の造られたもので、汚れたものなどはありません。神様にはえこひいきや差別、人々を分け隔てすることはないのです。神の造られたものは皆良いものです。

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