権力を振るうな

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.06.28
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ペテロの手紙第一 5章3節
放送日
2019.06.28

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世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
 福音書を読んでいくと、イエス様の弟子たちがいつも議論していたことが何かがわかってきます。それは、誰がこの中でいちばん偉いのかという議論なんですね。
 ある時、イエス様の弟子のヤコブとヨハネが、母親同伴でイエス様のもとに来てこう言いました。「イエス様、お願いがあります。あなたが王として栄光の座に就いた時、あなたの右と左に私たちを座らせて下さい。」まあ、ずうずうしいお願いですね。するとそれを聞いていた他の弟子たちが腹を立ててしまったと書かれているんです。イエス様はなんと忍耐深いお方でしょう。そんな弟子たちを責めることをせず、偉くなりたいと思っている弟子たちにこう教えられました。マルコの福音書10章42節から「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者と認められている者たちは、人々に対して横柄にふるまい、偉い人たちは人々の上に権力をふるっています。しかし、あなたがたの間では、そうであってはなりません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。」こうイエス様はお語りになりました。
 この権力をふるうという言葉は、権力で従わせる、横柄に振る舞い、暴政を敷くという意味を持っています。つまり、人々を無理強いし服従させるために権力を乱用することです。こうした姿は、イエス様の御国の中ではあってはならないとイエス様は教えられたのです。時々、偉くなるということが、何でも上から目線で人々を支配することができることだと、勘違いしている人もいます。イエス様は、偉くなりたいと思うなら、横柄な振る舞いや無理強いさせることはしないように。そうした姿は、イエス様の御国の中であってはならないのだと言われたんですね。ですから、私たちはこのことをいつも点検していかなければなりません。例えば、指導者が特別な権威を持ち、その権威を笠に着て無理やりに従わせたり、意見を言うことさえも許さず、服従させようとするなら、それはイエス様の教えられた姿ではありません。また第一ペテロ5章3節には、「ゆだねられている人々に対して、権威を振り回してもいけません。むしろ、群れの模範になりなさい。」と新共同訳聖書に記されています。その模範こそ仕えるという生き方にあるんですね。偉くなりたいなら仕えるものとなれ。これがイエス様の教えです。

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