神よりも人のことを選ぶ誘惑

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.06.17
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マルコの福音書 8章33節
放送日
2019.06.17

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世の光の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。第三週の月曜日は、マルコの福音書から学んでいますが、今日はキリストが弟子たちに語られたことばから、私たちの心にある誘惑をいっしょに考えてみましょう。
 主イエスの弟子ペテロが「あなたはキリストです。」とすばらしい信仰告白をした直後でした。主イエスは、ご自身が多くの苦しみを受け、長老たち、祭司長たち、律法学者たちに捨てられ、殺され、三日後によみがえらなければならないと弟子たちに教え始められたのです。するとペテロは、イエスをわきにお連れして、いさめ始めました。ペテロは、自分の先生が祭司長たちに捨てられ、殺されるなどあってはならないことであり、そんなことを語らないで欲しいと思ったのでしょうか。主が語られたよみがえりの言葉などは、まったく彼に届かなかったようです。そのペテロの態度に対し。主はこう語られました。聖書はこう語ります。「イエスは振り向いて弟子たちを見ながら、ペテロを叱って言われた。『下がれ、サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。』」新約聖書マルコの福音書8章33節。
 先にすばらしい信仰告白をし、主から賞賛されたペテロにとって「下がれ、サタン」との主の叱責は屈辱的だったことでしょう。しかし、確かにこのときペテロは、人間的な考えで判断し、主をいさめたのです。神のご計画に思いをとめず、自分の都合、人間的なことを考え、優先したのです。文字通り、神のことを思わず、人のことを思ったのですね。私たちにもそんな弱さがありますよね。
 しかし主イエスは、そのペテロだけではなく、まわりの弟子たちの弱さも愚かさもよくご存じでした。その上で主イエスは、自分に従ってくるようにと彼らを招かれたのです。よくわからない弟子たちに対して、キリストは「私に従ってきなさい」と招かれます。それは、自分中心の考えを捨て、自分の十字架を負ってキリストに従うという、厳しい歩みへの招きでもありました。しかしそれは、祝福への道、かけがえのない栄光の道への招きでもあったのです。キリストに従う歩みは、豊かな祝福に満ちているからです。そして主は、あたたをも招かれます。「私に従って来なさい」と。あなたはそれにどうお応えになりますか。

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