十戒-自由への励まし107 偽証してはならない

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.05.30
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.05.30

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 世の光の時間です。いかがお過ごしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書の言葉は、人間を縛り付けるものではなく自由へと導くための言葉なのです。
 十戒 第九戒は、「隣人に対して偽証してはならない」とあります。私たちが聖書を読んだ時、イエス様と出会った時、イエス様は率直に私たちの罪の問題を話してくださいました。私たちの過ちをあいまいにせず、あなたには罪があるとはっきりと指摘してくださったのです。その時、隠れていて、暗いところを持っていた私たちの人生に光が差し込んだのです。本当のことを愛をもって言ってくださるイエス様の存在に、むしろ感謝をするようになりました。なぜなら罪の指摘だけではなく、罪の赦しもそこで語られたからです。愛の十字架が私たちに示されました。このイエス様と出会った時に、私たちは互いの間でも偽りの証言をすることをやめるようになりました。イエス様に導かれて生きるものが選びとる生き方は、真実を語り合う交わりの形成です。偽りの証言が平気でなされる世界に向かって、私たちはまちがっていることはまちがっていると、愛をもって語るのです。その動機が、愛ではなく、自分の正義感を訴えたいだけの主張であるならば、隠れたところはさらに隠れていくこととなりますし、閉ざされた心はさらに閉ざされていくこととなります。
 私は振り返ると、真実を正直に話してくれる人によって育てられてきました。私の心が痛くなるような助言をしてくださったことによって、私は育てられてきたのです。その方も言わずに済むならば、言わないで終わるほうがよかったでしょう。もしかすると、その助言に私が反発するかもしれません。仲が険悪になるかもしれません。しかしこのまま言わないままで終わってしまうならば、私の人生のどこかで大きな失敗をするかもしれないと、苦言をあえて呈してくださったのです。私の側でもそんなにすんなり受け止められることばかりでもありませんでした。言われていることはもっともだけど、そんな言い方はないんじゃないかと反発する心が生まれてくることもありました。しかし言われるだけの原因を、自分が持っていたことも確かだったのです。真実を言うのにはエネルギーがいります。嫌われる覚悟も必要でしょう。しかし、イエス様を愛するが故に、私たちの罪を指摘し、愛するが故に、私たちの弱さに開き直る姿を見逃したりはされません。今日も、このイエス様に愛され神様の言葉によってズバッと言い抜いていただきたいと思います。

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