復活の目撃者 トマス

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • イースター

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アップロード日
2019.04.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 20章24?29節
放送日
2019.04.24

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。
 今日は受難週の特別メッセージ。ヨハネの福音書20章24節?29節から、「復活の目撃者 トマス」と題してメッセージをお伝えいたしましょう。では聖書を開いてまいります。ヨハネの福音書20章29節から。
 「イエスは彼に言われた。『あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ないで信じる人たちは幸いです。』」
 今日は、イエスの復活の目撃者であるトマスについてお話をしたいと思います。イエスが復活された後、弟子たちが集まっていました。そこに再びイエスが現れたのですが、トマスという弟子だけが不在だったのです。彼は後でそのことを知らされても、なかなか皆の言うことを受け入れることができずにいました。しかし、弟子たちとトマスが議論しているところに、再びイエスが現れ、トマスに「見ずに信じるものは幸いです。」と語られるのです。
 イエスの復活は、なかなかトマスのみならず、現代の科学的、合理的な考え方に慣れた私たちにも受け入れ難いものですね。誰もが、そんなことがあるなら、自分の目で見て確かめたいと思うものではないでしょうか。ただ考えてみれば、この世の中には科学的、合理的に確かめられなくても、信じなければならないものは多いものです。
 たとえは、「走れメロス」という小説を小さな頃に読んだことのある人はいるでしょう。正義感の強いメロスが、王様に歯向かった咎で捕まえられて処刑が決定しますが、妹の結婚祝いのために執行猶予を求めて、友人を身代わりに立てて、故郷まで走って戻って帰ってくる物語ですね。果たして妹の結婚式を終えて処刑場までメロスは戻るんだろうか。メロスの誠実さと葛藤を描いた物語に感動した人は多いことでしょう。メロスが戻ってくるかどうか、だれもそれは証明できませんでした。けれどもメロスの友だちは、ただ、メロスの誠実さを信じて待ち続けたのです。それと同じで、証明できないもの、信ずべきものは、この世の中、人生に多くあるものですね。人間の愛はもちろんのこと、神様の愛、祝福、死後のいのち、それらは証明されなくても信ずべきものです。いや、むしろそれらが自分の力では得られず、ただ主にすがるほか得られないものだとわかれば、信じようという気持ちにもなるのではないでしょうか。では良き一週を祈ります。

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