ルカの福音書-120

出演者
大嶋重徳
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2023.01.31
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 6章
放送日
2023.01.31

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
引き続きルカ福音書を順番に読んでいます。ある安息日に、イエス様の弟子達が麦畑を通っているとき、彼らは麦の穂を摘んで手でもみだして食べていました。安息日は何もしてはいけないという安息日の戒めを破ったと、律法学者たちが言いがかりをつけたのです。
そもそも私たち日本人の感覚だと、誰かの麦畑の麦の穂を勝手に摘んで食べることもどうかと思います。しかし、聖書の律法では旅人が食べるものがなく、お腹が減った時に麦の穂は摘んでよいとされていました。
また、貧しい人たちが麦畑の麦の穂から麦を摘んで食べても、持ち主は止めてはいけないという律法がありました。ただし、麦を刈り取って袋に入れて持ち帰ると盗みの罪となるのです。
つまり、律法が本来示そうとしているのは、貧しい人への、あるいは旅人への憐れみに満ちたものでした。イエス様は言いがかりをつけてきた律法学者に「あなたがたに聞きますが、安息日にして良いのは、善を行うことなのか、それとも悪を行うことなのか。いのちを救うことなのか、それとも失うことなのか。どうですか。」と問い返されました。
律法の目的は飢えていのちを失うことではなく、いのちを守るために律法は作られたからです。安息日の戒めもまたそうです。
「創世記」旧約聖書にあるその聖書には神様が6日間働かれて7日目に世界を祝福し、神様が休まれたから私たちも仕事を休むのです。それまでの6日間、せっせと働いていた手を止めて、ひたすらに神様を仰ぎ、神様と一緒に休む。この日は、あなたもあなたの息子も娘も奴隷も在留外国人も家畜も休ませなさいと記されています。自分の家族も一緒に働いている人も休む。むしろ、親が働きすぎることなく、子どもたちと自分の両親と一緒に過ごす時間を守ろうと神様が与えてくださった戒めなのです。自分もまたきちんと休める人生を歩むためのものでした。
聖書は人間を縛るためのものではありません。戒めを破ったら地獄に堕ちるというような地獄に落とすために律法はあるのではありません。あなたのいのちを救おうと願う神が、今週もあなたを守ろうとしておられる。聖書を読み、ご一緒に神の守りの中を歩んでいきたいと思います。

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