心を開く場所を

出演者
山口英希
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 元気をもらいたいとき
  • 一歩踏み出したいとき
  • 朝聴きたい

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アップロード日
2023.01.26
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マルコの福音書 10章13~16節
放送日
2023.01.26

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本日番組を担当する宮崎県、宮崎清水町教会の牧師山口英希です。
平日の午後、教会の中に「先生、ただいま!」という声が響きます。学校帰りの小学生が自ら手をかざして自動ドアを開き、顔を見せてくれるのです。少しの時間ですが、ある子は宿題をやり、ある子は楽器を触り、ある子は絵を描き、ある子はお喋りして帰っていきます。 下手に道端で声をかけると不審者扱いされる時代。静かに見守ると同時に子どもたちが心を開くことができる場所を提供していく大切さを感じています。
聖書、イエス・キリストが子どもを招きよせて祝福する場面をお読みします。マルコによる福音書10章13~16節「イエスに触れていただくために、人々が子どもたちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。『子どもたちを私のところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。よく言っておく。子どものように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。』そして、子どもたちを抱き寄せ、手を置いて祝福された。」
当時、子どもは知識も力も不十分、無価値な存在とさえみられていました。しかし、よくよく子どもたちの世界を見ていると、お互いに宿題を教え合い、ひょんなことから新しい遊びを生み出し、たとえ喧嘩しても「ごめん」と仲直りできる。つまり、お互いの存在価値を高め合うことができるひとりひとりなのだと大人が気づかされるのです。
そこには、恐れが逃げ去り、信頼がつくり上げられていきます。「神の国とはこのような者たちのものだ」とイエス様は宣言しました。そして、子どもを抱き寄せて祝福された場面から、こんなことばが響いていきます。「あなたがたは天のお父様の光り輝く宝物です。あなたがたが、どんなに怖い闇の中を歩くことになっても、信頼が光となります。神を大切にし、家族を、そして、お友達を大切にしなさい。」
そろそろ夜明け。闇が光に変わりますね。イエス様の祝福のことばを握りしめ、扉を開けて出かけていきましょう。そして、一日を終えた時、私たちもこの方のもとに「ただいま」と帰ってきてよいのです。

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