過去の挫折を乗り越え起き上がる

出演者
水谷潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2022.09.20
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 5章
放送日
2022.09.20

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週番組を担当する愛知県にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。
新約聖書のヨハネの福音書5章の前半には、38年間病気であった男性が登場します。彼は「水がかき回されるように動いたとき最初に入った者は病気が癒やされる」そういう言い伝えのあるベテスダの池の近くで長く伏せっていました。
イエス様が彼に「良くなりたいか。」と問いかけたとき、彼は素直に「良くなりたい」と言えませんでした。自分を池に入れてくれる人がいないから、水がかき回されたとき他の人が先に下りていくからと、嘆きながら良くなれない言い訳をしていました。
この男性は長い間、ベテスダの池のほとりに横たわりながらどんな思いをしてきたでしょう。最初のころは水が動くたびに希望を抱いたことでしょう。今度こそ自分が最初に入り癒やされるのだと期待したことでしょう。しかし、その度ごとに彼の希望は裏切られていきました。やがて、度重なる挫折が彼の心から良くなりたいという本来の思いを奪っていきました。そして、今や彼は過去の挫折を言い訳にして、もはや立ち上がろうとしなくなっていたようです。
私たちも同じことはないでしょうか。生育歴の中、学校生活の中、仕事で恋愛や結婚の中で、「自分はこんな挫折をしてきた。だから、もう良くなりたいとはとても思えません。過去の挫折に縛られて自分の生き方は所詮この程度だ」とベテスダの池に横たわっていた男のように、過去の挫折を寝床にして立ち上がろうとしないということはないでしょうか。
彼はこの後どうなったでしょう。ヨハネの福音書5章8節と9節をお読みします。「イエスは彼に言われた。『起きて床を取り上げ、歩きなさい』すると、すぐにその人は治って、床を取り上げて歩き出した。」
イエス様は過去の挫折という寝床から私たちを立ち上がらせてくださいます。過去の挫折という事実は変えられません。しかし、その挫折が現在と将来にもたらす影響は、イエス・キリストにあって変えることができるのです。「起きて床を取り上げて歩きなさい。」イエス様のこの語りかけを受けて過去の挫折から立ち上がらせていただきましょう。

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