ただ一人のお医者さん

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2022.01.21
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マルコの福音書 2章17節
放送日
2022.01.21

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。山本陽一郎です。
子どもの頃、私は家の近くの町医者でよく診てもらいました。母曰く名医だというおじいちゃん先生が、いつも温かく迎えてくださいました。聴診器を当てて、ひと通り診た後には、「まぁ、心配しなさんな」とか「うまいもん食べて、ちゃーんと寝てりゃ治る」といった感じのひと言なのですが、それが不思議と安心を与えてくれて、足取り軽く家に帰ったものです。
ただ、どんな名医でも治すことができないものがあります。それは、人の罪です。罪は、私たちみんなが持っている不治の病だといえます。
「いや、自分は犯罪を犯したことはない。完璧な人間じゃないが、それなりに誠実に生きているつもりだ。罪人呼ばわりされるのは心外だ!」という方もおられるでしょう。何を隠そう、私がそうでした。
けれども、自己中心性、妬み、責任転嫁、そして死の恐怖。私たちの中にあるこういったものはすべて、神に逆らう生き方、すなわち私たちの罪によって生じています。そして、残念ながらこれを自分自身では治せないし、どんな名医でもこれだけは切除できません。罪の解決は、罪を赦す権威を持っているお方によってでなければ、もたらされないのです。
じつは、聖書が語っているのは「その罪を解決できるただ一人の医者がここにいる」ということなのです。イエス・キリストは言われました。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。」マルコの福音書2章17節
医者とはイエスご自身のことです。当時、自分を正しいと思っていた人々は反発しました。けれども、本当は誰もが罪の解決を必要としているのです。病人に治療が必要であるように、人には罪からの救いが必要です。イエスが来られたのは私やあなたを招き、救ってくださるためなのです。
どうしても診てほしい医者なら、順番待ちや、遠くの病院まで出かける必要もあるかもしれません。しかし、私たちを罪から救うただ一人の医者は、待つ必要も出かけて行く必要もありません。なぜなら、私たちが呼べばすぐに、いいえ、呼ぶ前から私たちの状態を知っていてくださるからです。この名医イエス・キリストは、いつも私たちと一緒にいてくださるのです。

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