隣の芝生

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 人を許すことが出来ないとき

もっと詳しく見る

アップロード日
2022.01.18
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 25章28節
放送日
2022.01.18

いいね登録

     登録数:1

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。山本陽一郎です。
「いかにも幸せそうに見える家庭が実際には苦しんでいる」ということが時々あります。聖書の創世記に登場するイサクとリベカの夫婦。彼らも素晴らしい信仰者でしたが、じつは家庭に大きな課題を抱えていたのです。
まず悩みの種は長男のエサウでした。彼は大切な長子の権利を一杯のスープと引き換えに弟のヤコブに譲ってしまいました。アブラハムから続く神の祝福を継ぐ者としては甚だ疑問と言わざるを得ない人物でした。
もう一つは親から子への偏った愛でした。聖書は語ります。「イサクはエサウを愛していた。…しかし、リベカはヤコブを愛していた。」創世記25章28節
妻のリベカは、自分の愛するヤコブが神の祝福を受けるように企て、あろうことか、視力の弱くなった夫を騙してまで、ヤコブに計画を実行させます。これで兄は殺意を抱き、弟は遠くへ逃亡することになってしまうのでした。神に祝福され、選ばれたイサクの家の実態がこうでした。
昔から「隣の芝生は青く見える」と言われます。「いいな、あの人はうまく行っていて。こんな問題があるのはうちだけじゃないか」などと思うこともあるかもしれません。でも、どんな家族にも外からは見えない部分が実際にはあります。見える面がすべてではないし、知らないところでちゃんと幸せを感じているかもしれない。逆に、見えない部分で苦しんでいるのかもしれない。誰だって、どこの家だって、未完成で工事中です。聖書に登場する信仰者たちの中にも、家庭で苦労している人がじつは結構います。
それと同時に反面教師にしないといけません。小さなほころびを放っておくと、イサクとリベカの家庭のように、いつか表面に現れる時が来ることを教えられます。家庭は、時には苦労もし、時間もかけながら育て上げていく大切なものなのです。たしかに、私たちには恐れや苦い思いがあり、それが踏み込めなくさせる場合もあるかもしれません。
だからこそ、もし何か課題があるならば解決への一歩として、まず神に祈ることから始めましょう。そして、お互いに未完成であることを覚え、神により頼みながら建て上げていきましょう。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ